費用のこと

ホームページ外注、途中でやめたくなったときに困らない取り決め方

SHIROTSUME GRASS株式会社 / 2026年10月9日公開

ホームページの改善やSEOを外部にお願いするとき、多くの方が気にされるのは「いくらかかるか」です。けれど、あとから困りごとになりやすいのは金額そのものより、やめたくなったときにどうなるかが決まっていないことのほうです。途中で方針が合わなくなる、担当が変わる、事業の状況が変わる。どれも珍しいことではなく、始める時点では想像しにくいのも無理もありません。

この記事では、契約の前に確認しておくと後々ラクになる取り決めを、できるだけ普通の言葉で整理します。あわせて、費用の相場の幅と「何にお金がかかっているのか」の内訳、そして「上位表示を保証します」という言葉にどう向き合えばいいかもお伝えします。難しい契約書の読み方ではなく、打ち合わせの場で口に出して聞ける質問のかたちでまとめました。

先に結論:契約前に確認しておく6つの取り決め

ホームページの制作や運用を外の会社にお願いするとき、多くの方が気にされるのは「いくらかかるか」です。ですが、あとで本当に困るのは金額ではなく、やめるときの決めごとを何もしていなかったことのほうです。関係が良好なうちは誰も話題にしませんし、切り出しにくいのも無理はありません。だからこそ、最初の打ち合わせで軽く確認しておくと、その後が驚くほど楽になります。

確認すべきことは、たった6つです。難しい契約書を読み込む必要はありません。打ち合わせで口頭で聞いて、その内容をあとから自分でメールに書いて送っておく。これだけで十分な備えになります。

そのまま聞ける6つの質問

確認すること こう聞けばOK(質問文) 決めていないと起きること
解約の申し出方法と期間 「やめたいとなった場合、いつまでに、どこへ伝えればいいですか?」 月末に言ったのに「3か月前通知です」と言われ、不要な費用が続く
最低契約期間と途中解約 「最低何か月の契約ですか?途中でやめる場合、残りの支払いはどうなりますか?」 違約金の有無が分からず、やめたくてもやめられない状態になる
作ったものの権利 「記事・写真・デザインは、契約終了後もうちで自由に使えますか?」 自社で費用を出したはずの記事を、やめた途端に消される・使えなくなる
名義とログイン情報 「サーバー・ドメイン(ホームページの住所)・管理画面の契約者名義は、うちになっていますか?」 相手の名義だと、次の会社に移るのに相手の協力が必須になる
計測データの持ち出し 「アクセス解析や検索の記録は、うちのアカウントに紐づいていますか?」 これまでどんな言葉で人が来ていたかの記録が、まるごと失われる
やめたあとの稼働 「契約終了後も、ホームページはそのまま表示され続けますか?」 ある日サイトが丸ごと見られなくなり、名刺やチラシのURLが死ぬ

メールに残す、たった3行のやり方

口約束のままにしないことが大事ですが、正式な覚書を作ってくださいとお願いするのは気が重いものです。そこで、打ち合わせの帰り道に、こんなメールを一本送っておきます。

  1. 件名に「本日のお打ち合わせ確認」と書く
  2. 本文に「本日うかがった内容を念のため控えさせていただきます」と一行
  3. 上の6項目について、聞いた答えを箇条書きで並べる
  4. 最後に「認識違いがあればご指摘ください」と添える

相手が返信で「その通りです」と書けば、それが記録になります。訂正が来たとしても、その時点で食い違いが分かるので、むしろ助かります。角を立てずに、しかし確実に残せる方法です。

とくに名義は、今すぐ確認していい

すでに外注されている方であれば、6つのうち4番目の「名義」だけは今日のうちに確認する価値があります。ドメイン(ホームページの住所)とサーバーが自社名義なら、仮に制作会社と別れても、サイトはそのまま残せます。逆に相手名義だと、引き継ぎの交渉から始めることになります。

あわせて、月に一度の自社サイト点検の習慣があると、任せきりでも中身を把握できます。次の章からは、そもそも外注費が何に使われているのか、内訳を分解していきます。

契約前の確認項目

  • 解約方法と期間いつまでにどこへ伝えるか確認する
  • 最低契約期間縛りの有無や途中解約の条件を聞く
  • 制作物の権利終了後も記事やデザインを使えるか確認
  • 名義とログインドメインや管理画面の契約者を確認する
  • 計測データ解析ツールが自社に紐づいているか確認
  • 終了後の稼働契約終了後もサイトが表示されるか確認

そもそも何にお金がかかっているのか:費用の内訳を分解する

見積書に「SEO対策一式 月額◯万円」とだけ書かれていると、高いのか安いのかを判断しようがありません。これは読む側の知識不足ではなく、内訳が書かれていないほうに原因があります。まず、ホームページ改善やSEOの費用が何で構成されているのかを分解してみます。ここが分かると、途中で契約を見直したいときにも「どの作業を減らすか・残すか」という具体的な話ができるようになります。

そもそも何にお金がかかっているのか:費用の内訳を分解する

作業は大きく5つに分けられる

  • (a) 調べる作業…今のホームページがどういう状態か(ページが検索に載っているか、表示が遅くないか、スマホで読みにくくないか)を確認し、お客さまが実際に検索している言葉を洗い出し、同業の上位サイトが何を書いているかを見る作業です。最初にまとめて発生し、以後は定期的に。
  • (b) 直す作業…ページの並びや階層の整理、見出しの付け直し、関連するページ同士のつなぎ(内部リンク)、画像の軽量化や表示まわりの調整など。既存サイトに手を入れる部分です。
  • (c) 書く作業…記事の企画、担当者への聞き取り、執筆、写真や図の準備。費用の中でいちばん時間がかかるのがここです。
  • (d) 載せる作業…書いたものをホームページに公開し、体裁を整え、古くなった情報を更新する作業。
  • (e) 見る作業…公開後、どんな言葉で人が来ているか、どのページが読まれているかを確認し、報告する作業。次に何を書くかの判断材料になります。

原価のほとんどは「人の時間」

この5つはいずれも、機械が自動でやってくれるものではなく、人が手を動かす時間が原価です。たとえば記事を1本仕上げるには、企画から公開まで数時間から十数時間かかります。月額費用は、ざっくり言えば「毎月どれだけの時間をこのサイトに使うか」の値段だと考えると見通しが良くなります。

一方で、計測や分析に使うツールの利用料、サーバー代、ドメイン(住所にあたる文字列)の更新料、写真素材の購入費などは、作業費とは別の実費です。見積書の中で実費が作業費と混ざっていると、後から「これは誰が払うのか」でもめやすいので、分けて書かれているかを確認しておくと安心です。

「安い」には必ず理由がある

月1万円台のSEOサービスもあれば、月10万円を超えるものもあります。この差の正体は、たいていこの5つのうちどの作業が含まれていないかです。安い場合、よくあるのは次のような形です。

  • (a)調べる作業を最初だけで終え、その後は見直さない
  • (c)書く作業を省き、助言だけで実作業は自社で行う前提になっている
  • (c)はあるが、聞き取りをせず一般論の記事を量産している
  • (e)見る作業がなく、報告書が自動出力の数字だけで終わっている

どれも必ずしも悪いわけではありません。自社で書ける体制があるなら(c)を外すのは合理的ですし、まず(b)の直す作業だけ頼むという選び方もあります。問題は、何が含まれていないかを知らないまま契約することです。

見積もりをもらったら、この順で聞く

  1. a〜eのうち、どれが含まれていますか。含まれないものはどれですか。
  2. 月額の中で、記事は何本・どの作業までですか(企画・聞き取り・執筆・画像・公開のどこまで)。
  3. ツール代やサーバー代は、この金額に含まれますか。別ですか。
  4. こちらが用意するもの(写真、商品情報、担当者の時間)は何ですか。
  5. 報告は何を、どの頻度で出してもらえますか。

この5つに具体的に答えられる相手であれば、金額の高低にかかわらず話は通じます。逆に「おまかせください」で返ってくる場合は、途中で止めたくなったときの話し合いも難しくなりがちです。なお、依頼する前に自社サイトの健康診断を自分で一度やっておくと、提案内容が今の状態に合っているかを自分の目で確かめられます。

相場の幅と価格の見方:いくらが適正かを自分で判断する

ホームページまわりの費用は、同じような作業でも会社によって金額が大きく違います。これは誰かがごまかしているというより、作業範囲と、手を動かす人の経験の差がそのまま価格に出るためです。だからこそ「安い・高い」ではなく「この金額に何が入っているか」で見ると、判断がぐっとしやすくなります。まずは世の中でよく見かける価格のレンジを並べてみます。

よくある価格のレンジ

依頼の種類 よくある価格帯 価格が動く理由
スポットの診断・改善(表示の調整、構造の整理など) 数万円〜数十万円 見るページ数、直す範囲、報告書の有無
記事の制作(1本あたり) 数千円〜数万円 下調べの量、書く人の経験、取材の有無
月額の運用・サポート 月数万円〜数十万円 記事本数、打ち合わせ頻度、改修作業の範囲
サイトを新しく作る 数十万円〜数百万円 ページ数、デザインの作り込み、写真・原稿の制作

とくに幅が大きいのが記事です。1本数千円のものは、既にある情報をまとめ直す形が中心。1本数万円のものは、検索している人が何を知りたいのかを調べ、競合のページを読み込み、その商売を分かっている人が書くことが多い。どちらが正しいということはなく、何本必要かと、どこまで任せたいかで選ぶものです。検索意図の調べ方を知っておくと、提案された記事構成が的外れかどうかを自分で判断できます。

参考値として:当社の料金

比べるための材料として、シロツメWebの料金も書いておきます(いずれも税別)。売り込みではなく、「この金額帯だと何が入り、何が入らないか」の一例として見てください。

プラン 費用 含まれるもの/含まれないもの
A 構造改善 10万円 今あるサイトの問題点の洗い出しと修正。記事の制作や月々の運用は含みません
B 記事量産 初期5万円+月3万円 記事の企画・執筆・公開と、その後の数値確認。サイト自体の作り替えは含みません
C 構築から 初期20万円〜+月5万円〜 サイトの構築と、その後の記事・改善。ページ数や要件で金額が変わります

見積書でここだけは確認する

金額の総額だけ見てハンコを押すと、あとで「それは別料金です」が起きます。次の4つは、口頭ではなく書面で確認してください。

  1. 作業範囲:どのページまでが対象か。新しく増えたページは含まれるのか。
  2. 本数・回数:記事なら月何本、打ち合わせなら月何回。「適宜」「必要に応じて」としか書かれていない項目は、具体的な数字に直してもらう。
  3. 報告の頻度と中身:月1回なのか四半期なのか。何を報告してもらえるのか。
  4. 追加費用が出る条件:どんなときに、いくら追加になるのか。修正は何回まで無料か。

この4つがはっきり書けない相手は、作業の中身が固まっていない可能性があります。逆に、質問するとすぐ具体的な数字で答えが返ってくる相手は、普段からその単位で仕事をしていると考えてよいでしょう。なお、どの価格帯を選んでも検索結果の順位が保証されるものではありません。費用は「順位を買う」ものではなく、手間と専門性に対して払うものだと考えておくと、見積書の読み方がぶれなくなります。

「上位表示を保証します」と言われたときの考え方

見積もりを比べていると、「対策した言葉で必ず1位にします」「上がらなければ費用はいただきません」といった提案に出会うことがあります。心強く聞こえますし、費用の不安がある時ほど魅力的に見えます。ただ、ここは一度立ち止まったほうが安全です。

「上位表示を保証します」と言われたときの考え方

検索結果の並び順を決めているのは検索エンジン側であり、その判断基準は公開されていませんし、年に何度も変わります。社外の誰かが「この順位にします」と確約できる性質のものではありません。自社で記事を書いて集客してきた立場から言っても、結果が出たのは事実ですが、それは約束できるものではなく、やってみて確かめたことの積み重ねです。

保証をうたえる仕組みには、たいてい背景がある

すべてがそうだとは言いませんが、保証を成立させるには、どこかに「保証しやすくする工夫」が入っていることが多いものです。代表的なのは次の3つです。

  • ほとんど誰も検索していない言葉で1位にする。たとえば「地域名+業種+細かい条件」を長くつなげた言葉なら、競合がいないので上位に出やすい。順位は達成されても、その言葉で探している人がほぼいないため、問い合わせは増えません。契約前に、対象の言葉が月にどのくらい検索されているのかを必ず聞いてください。
  • 上がらなかった月は無料、ただし最低契約期間がある。半年や1年の縛りがあると、前半の成果が出た月だけで費用を回収できる設計になっている場合があります。無償になる条件(どの言葉で、何位以内で、何日間維持されたら課金か)を、文章で確認しましょう。
  • 他のサイトからの紹介(被リンク)を大量に買う。短期的に順位が動くことはありますが、検索エンジン側の方針変更で、あとから評価を落とす要因になりかねません。契約が終わったあとにリンクを外され、順位が元以下に戻ることもあります。

成果は順位ではなく「問い合わせの数」で見る

そもそも、ご商売にとって必要なのは順位そのものではなく、電話が鳴ること、フォームから連絡が来ることです。報告書に順位表だけが並んでいる契約は、達成したかどうかの判定はしやすい反面、商売の役に立ったかどうかが分かりません。契約時に、次の数字を毎月見せてもらう取り決めにしておくと、やめるかどうかの判断もしやすくなります。

  • 月ごとの問い合わせ件数・電話件数(できれば「どのページを見た人か」も)
  • 検索から来た人の数と、その人たちがどんな言葉で来たか
  • 公開したページ数と、そのページが検索に載っている状態かどうか

相手の言い方で分かるチェックリスト

専門知識がなくても、話し方だけで見分けられる部分があります。商談の場で、次の3つを確かめてみてください。

  1. 「やってみないと分からない部分があります」と正直に言うか。言い切らない相手のほうが、実務を知っていることが多いです。断言しかしない場合は、その根拠を聞いてみます。
  2. 数字の根拠を示せるか。「検索数がこれくらいなので、何件くらいの来訪が見込めます」と、前提つきで説明できるか。出せない場合に「企業秘密です」で終わらせる相手は避けたほうが無難です。
  3. 途中でやめる場合の話を嫌がらないか。解約の条件、そのときに手元に残るもの、データの渡し方を聞いたときに、きちんと答えてくれるか。ここで話をそらされるなら、契約後の対応も同じになりがちです。

なお、当社が自社の集客で記事を書いて結果が出たのも、ひとつの実例にすぎず、同じ成果をお約束するものではありません。保証をうたわない相手のほうが、かえって誠実な場合がある——その見方を持っておくだけでも、契約の判断はずいぶん楽になります。

引き継ぎで一番もめるところ:データ・権利・アカウント

制作や運用を外部にお願いしているとき、本当に困りごとが起きるのは「やめるとき」です。しかも、もめるポイントはほとんど決まっています。ホームページの住所にあたるドメイン、置き場所であるサーバー、管理画面のログイン、計測ツールの権限、記事や写真の使用許諾、そしてデザインの元データ。この6つです。いずれも契約の途中でも、今すぐ無料で確認できます。確認した結果が良くなくても、慌てて相手を責める必要はありません。悪気なく制作側の名義のままになっている例は本当に多く、申し出れば整理してもらえることがほとんどです。

1. ドメイン(インターネット上の住所)の名義

ドメインが制作会社の名義になっていると、解約時にサイトの住所ごと手放すことになりかねません。住所が変わればこれまで検索に載っていたページも一度リセットされ、積み上げたものが無駄になります。

  1. 「ICANN WHOIS」または「お名前.com WHOIS検索」で検索し、自社のドメイン(例:example.co.jp)を入力します。
  2. 表示された「登録者名(Registrant)」が自社名かを見ます。個人情報保護で伏せられている場合もあるので、その場合は次へ。
  3. ドメイン料金の請求書・クレジット明細を確認します。自社で払っていなければ、まず制作側の契約下にある可能性が高いです。
  4. 制作側に「ドメインの登録者名義と、更新契約の管理アカウントがどちらにあるか教えてください」とメール1通で確認します。文面に残すのが大事です。
  5. 自社名義でなければ「将来の移管に応じていただけるか」を確認し、回答を保存しておきます。

2. サーバー(データの置き場所)の契約者

サーバーも同様に、契約者が制作側だと解約と同時にデータが消える可能性があります。レンタルサーバー会社からの更新メールが自社のメールアドレスに届いているかを探してください。届いていなければ契約者は自社ではありません。契約者名義の変更が難しい場合でも、「解約前にデータ一式(サイトのファイルとデータベース)を渡してもらえるか」を取り決めておけば実害は防げます。

3. 管理画面の最高権限

WordPressなどで作られている場合、自社が「管理者」権限のIDを持っているかを確認します。

  1. 管理画面にログインし、左メニューの「ユーザー」を開きます。
  2. 一覧の「権限グループ」列で、自社のIDが管理者になっているかを見ます。
  3. そもそもログインIDをもらっていない場合は、発行を依頼します。断られる理由は通常ありません。

4. アクセス解析とSearch Consoleの所有者

Googleアナリティクス(訪問者の動きを見る無料ツール)とSearch Console(検索でどう表示されているかが分かる無料ツール)は、権限が制作側のアカウントだけにあると、解約と同時に過去の数字が一切見られなくなります。これが一番取り返しがつきません。

  1. アナリティクスは、画面左下の「管理」→「アカウントのアクセス管理」で自社のGoogleアカウントが入っているか確認します。入っていれば役割が「編集者」以上か見ます。
  2. Search Consoleは、左メニュー下の「設定」→「ユーザーと権限」で、自社アカウントがオーナーになっているかを確認します。「制限付き」では足りません。
  3. 入っていなければ、自社のGoogleアカウントをオーナー(または管理者)として追加してもらいます。所有権の考え方はSearch Consoleの登録手順も参考になります。

5. 記事・写真の使い続けられる権利

書いてもらった原稿や撮ってもらった写真は、契約が終わると使えなくなる形になっている場合があります。契約書に「著作権は制作者に帰属する」とだけ書かれているなら、解約後も自社サイト・印刷物・SNSで使い続けられるかを文章で確認してください。「納品物は解約後も当社が継続して利用できる」の一文があるだけで、後の不安がかなり減ります。素材サイトの写真を使っている場合は、ライセンスが自社名義か制作側名義かも聞いておきます。

6. デザインと制作のファイル

ロゴ、バナー、トップページのデザインデータは、形式によって他社が引き継げるかが変わります。完成画像だけでなく、編集できる元データ(イラストレーターやFigmaなど)と、使用フォントの名前を控えておくと、次の相手に渡すときに作り直しの費用がかかりません。

以上をチェックして、答えがすべて「自社」になっていれば、どの相手と組んでも、やめても、積み上げたものは手元に残ります。逆に1つでも「相手側」があるなら、揉める前の今、穏やかに確認しておくのが一番安く済みます。

長く付き合える相手の見分け方と、始め方の順番

契約で一番もめるのは「思っていたのと違った」というすれ違いです。これは相手が悪いというより、お互いのやり方を知らないまま大きな約束をしてしまったことが原因であることが多いものです。だからこそ、始め方の順番を変えるだけで、途中でやめたくなるリスクはかなり下げられます。

いきなり大きく契約せず、小さく試す

最初から「サイト全部を作り直して、月額で運用もお任せ」という形に入ると、合わなかったときの逃げ道がありません。おすすめは次の順番です。

  1. まず現状を見てもらうだけ頼む。診断や調査だけを単発で依頼します。どこを見て、どう言葉にして返してくるかで、相手の力量と相性がかなり分かります。
  2. 1ページだけ直してもらう。問い合わせにつながりやすい主要なページを1枚選び、そこだけ改善を頼みます。小さな範囲なら、仕上がりの質も納期の守り方も確かめられます。
  3. 記事を2〜3本だけ頼む。量産契約の前に、試しに数本。読んで自社の商売の説明として違和感がないか、現場の人が読んで「これは言わない」という表現が混ざっていないかを見ます。
  4. 納得できたら継続の契約に進む。ここで初めて月額や長期の話をします。

この進め方なら、合わなかったときに「ここまででお願いします」と言えます。小さく試す段階を嫌がらない相手は、それだけ自分の仕事に自信があるとも言えます。

打ち合わせで聞くとよく分かる質問

  • 「なぜその言葉を狙うのですか」——検索数が多いからではなく、「この言葉で探している人は、すでに依頼先を探している段階だから」といった、お客さんの状態で説明できるかどうか。
  • 「どのページから直しますか。その理由は」——順番に理由がある相手は、全体を見ています。どこから直すかの優先順位を自分でも把握しておくと、説明の妥当性を判断しやすくなります。
  • 「うまくいかなかったとき、何を変えますか」——これに答えられる相手は、うまくいかない場合を想定して仕事をしています。「やってみないと分かりません」だけで終わる場合は要注意です。
  • 「作業は社内でされていますか」——外部にそのまま流しているのか、自分たちで手を動かしているのか。答えにくそうな様子なら、実務の距離感を確かめる材料になります。

報告の形を事前に見せてもらう

毎月の報告が「検索順位の一覧」だけの場合、肝心の商売の結果が見えません。見てほしいのは次のような流れです。

  • 検索で表示された回数と、クリックされた回数
  • どのページに人が来ているか
  • 問い合わせや電話が何件あったか
  • 来月は何を、なぜやるのか

契約前に「報告書のサンプルを見せてください」と頼むと、相手の仕事の粒度がはっきり分かります。数字を出して終わりではなく、次の一手まで書いてあるかどうかが分かれ目です。

自分たちでもやっている相手かどうか

代行だけを仕事にしている会社と、自分の商売の集客として同じことをやっている会社とでは、説明の具体性が変わります。シロツメWebを運営するSHIROTSUME GRASS株式会社も、本業は法人向けの中古スマートフォン・パソコンの買い取りと販売で、その集客を自分たちでSEO記事を書いて行い、結果が出たので他社にも提供するようになりました。どちらが良いという話ではありませんが、依頼先に「御社ご自身ではどう集客されていますか」と聞いてみると、答え方から多くのことが分かります。

なお、どの相手を選ぶにしても、検索結果の順位は他社の動きやGoogle側の変更でも動くため、成果を約束できるものではありません。約束できるのは「何を、どの順番で、どう確かめながらやるか」までです。そこを具体的に話せる相手かどうかで選ぶと、途中でやめたくなる場面そのものが減っていきます。

小さく始める順番

  1. 現状の診断診断や調査だけを単発で依頼してみる
  2. 1ページ改善主要なページ1枚だけ改修を頼む
  3. 記事を数本依頼2〜3本試しに依頼して違和感を見る
  4. 継続の契約へ納得できたら月額や長期の契約に進む

まとめ

ホームページを誰かに頼むとき、最初にうれしい話だけで契約してしまうと、気持ちが離れたときに身動きが取れなくなります。最後に、この記事で見てきた6つの取り決めを短く振り返ります。

契約前に紙に残しておく6つ

  • 解約条件:いつまでに、どういう方法で伝えれば解約できるのか。違約金が発生する場合はいくらか。
  • 期間:最低何か月の約束なのか。自動更新かどうか、更新を止める連絡の締め切りはいつか。
  • 権利:作ってもらった文章・写真・デザインを、契約が終わったあとも自社で使い続けられるか。
  • 名義:ドメイン(サイトの住所)とサーバーの契約が、自社の名義になっているか。
  • データ:記事の元データ、画像の元ファイル、アクセスの記録を、どういう形で受け取れるか。
  • 公開後の状態:解約したあとサイトは残るのか、表示されなくなるのか。管理画面のIDとパスワードは誰が持つのか。

やめる話を先にするのは、疑うことではない

出口の話を最初にすると相手を疑っているようで言い出しにくい、と感じる方は多いと思います。けれど実際には逆で、終わり方が決まっているほうが、お互いに安心して長く続けられます。引き継ぎの手順が決まっていれば、担当者が変わっても、事業の形が変わっても、慌てずに済みます。きちんとした相手なら、この手の質問を嫌がりません。むしろ「よく聞かれます」と、すらすら答えてくれるはずです。答えを濁したり、「普通はそんなこと聞きません」と話をそらす相手は、その一点だけで判断材料になります。

判断の前に、今の状態を知る

もうひとつ大事なのは、契約の良し悪しは「今の自分のサイトがどんな状態か」がわからないと 判断しづらい、ということです。提案された金額が高いのか妥当なのかは、直すところが多いサイトなのか、ほぼ整っていて書き足すだけでいいのかによって、まったく変わります。見積書だけを何社も並べても答えは出ません。先に自社の状態を知っておくと、話を聞いたときに「ここはうちには要らない」「ここは確かに必要だ」と自分の言葉で言えるようになります。手はじめに、月に一度サイトを点検する5項目のような簡単な確認から始めるだけでも、見え方が変わります。

ご自身で確かめるのが難しいときは、シロツメWebの無料のホームページ診断もご利用いただけます。ホームページのURLとメールアドレスだけでお申し込みいただけます。いまの状態と、気になった点を文章でお返しするもので、そのあと営業のご連絡を差し上げるためのものではありません。検索順位や問い合わせ件数をお約束するものでもありませんが、契約の話を進める前の材料として、落ち着いて使っていただければと思います。

いまの状態を、数字でお出しします

サイトのURLをひとつ教えていただくだけで結構です。どこに直せるところがあるかを調べて、優先順位をつけた診断書をお送りします。費用はかかりません。ご覧いただくだけで終わっていただいても構いません。

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シロツメWeb(SHIROTSUME GRASS株式会社)/検索順位を保証するものではありません。

シミュレーター月に何件増えれば、元が取れるか

プランと、お仕事1件あたりの利益を入れてみてください。月額をまかなうのに必要な件数を計算します。

プラン

月額をまかなうのに必要な件数

1件/月

最初の1年(初期費用を含めて 41万円)なら、年に9件でまかなえる計算です。

まずは無料で診断する →

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月額÷1件あたりの利益で出した計算です。件数が増えることをお約束するものではありません。料金は税別、Cプランは最低価格で計算しています。

まずは、いまの状態を知るところから。

そのホームページ、
まだできることがあります。

今あるホームページのURLだけで結構です。
どこから直すとよいか、わかりやすくお伝えします。

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所要3営業日 / 費用は無料 / 診断だけでも構いません