困ったときに

ホームページの何をどう直せばいいか分からない時の優先順位の決め方

SHIROTSUME GRASS株式会社 / 2026年10月6日公開

ホームページを見直そうと思って開いてみると、気になるところが次々に出てきます。文章も古い、写真も替えたい、スマホで見ると文字が小さい、そもそも検索しても出てこない。全部直したほうがいい気はするけれど、どれから手をつければいいのか分からない。そうして画面を閉じてしまう——これは珍しいことではなく、むしろ自然な反応です。ホームページは手を入れられる場所が多すぎて、優先順位がつけられない作りになっているからです。

この記事では、問い合わせが来ていない状態を「考えられる原因」ごとに切り分けます。原因は大きく4つ。そして、それぞれについて「自分で、無料で、今日確かめる方法」まで書きます。原因が分かれば、直す場所は自然に1つか2つに絞られます。やることを増やすのではなく、減らすための記事です。

結論:直す順番は「見つかる→読まれる→動ける」の3段階で決まる

問い合わせが来ないホームページは、どこか一か所で流れが止まっています。止まる場所は、大きく分けて3つしかありません。

  1. 見つかる…そもそも検索結果に出てきていない(または出ていても気づかれていない)
  2. 読まれる…来てもらえてはいるが、数秒で離れている
  3. 動ける…読まれてはいるが、問い合わせる方法が分かりにくい

直す順番は、必ずこの上から順です。理由は単純で、上流で人数が止まっていると、下流をどれだけ磨いても結果に表れないからです。

上から順に見るのが鉄則な理由

たとえば、ひと月にホームページを見に来る人が30人だとします。この状態で問い合わせボタンの色を変えたり、文章を書き直したりしても、動く人数はせいぜい1人か2人の差です。変化が小さすぎて、効果があったのかどうかすら判断できません。

一方で、同じ30人が300人になれば、ボタンの改善も意味を持ちはじめます。「改善の効果は、その手前を通る人数に比例する」と考えてください。だから、見つかっていないなら見つかること、来ているのに離れているなら中身、という順になります。

逆に言えば、月に数百人以上が来ているのに問い合わせがゼロなら、集客を増やすより先に、問い合わせ先の分かりにくさを疑ったほうが早いということでもあります。

3段階の見分け方と、読むべき場所

  • 第1段階:見つかる
    見る数字は「検索から来た人数」と「検索結果に表示された回数」。無料のSearch Consoleで最初に見る3つの画面で確認できます。症状は「会社名以外では出てこない」「表示回数そのものが少ない」。→ 原因1・原因2を読んでください。
  • 第2段階:読まれる
    見る数字は「1ページだけ見て帰った人の割合」と「滞在時間」。症状は「スマホで文字が小さい」「表示が重い」「何の会社か最初の画面で分からない」。→ 原因3を読んでください。
  • 第3段階:動ける
    見る数字は「問い合わせページまで来た人数」と「実際の問い合わせ件数」。症状は「電話番号が画像になっている」「フォームの項目が多い」「問い合わせ先が最下部にしかない」。→ 原因4を読んでください。

やることが多すぎて動けないと感じるのは、全部を同時に直そうとしているからで、無理もありません。まずは自分がどの段階で止まっているかを1つに絞る。それだけで、やるべきことは一気に減ります。次の章から、段階ごとの原因と、自分で確かめる手順を順に見ていきます。

改善を進める3段階の流れ

  1. 1. 見つかる検索結果に自社ページが表示される状態
  2. 2. 読まれる開いた後すぐ離脱されず内容が伝わる状態
  3. 3. 動ける問い合わせ方法が分かり行動できる状態

原因1:検索したときにホームページが出てこない(見つかっていない)

一番上流にあるのが、この原因です。検索結果に自社のページがそもそも並んでいなければ、デザインを整えても、文章を書き直しても、問い合わせは増えません。逆にここが原因だと分かれば、やることは一気に絞れます。まずは次の3つを順番に確かめてみてください。所要時間は全部で15分ほどです。

原因1:検索したときにホームページが出てこない(見つかっていない)

確認1:検索に載っているページ数を数える

  1. Googleの検索窓に site:自社のアドレス(例:site:example.co.jp)と入力します。「site:」のあとに空白は入れません。
  2. 表示された一覧が、Googleが「このホームページの中で把握しているページ」です。これが検索に載っている状態(専門用語では「インデックスされている」と言います)です。
  3. 出てきたページ数をざっと数えます。トップページだけ、あるいは1件も出てこない場合は、ここが原因である可能性が高いと考えてください。

確認2:会社名・店名で検索してみる

次に、会社名や店名をそのまま検索します。自社のホームページが一番上に出てくるのが本来の形です。ここで出てこない、あるいは口コミサイトや求人サイトばかりが先に並ぶ場合は、会社名で検索しても自社のホームページが出てこないときの確認手順もあわせてご覧ください。スマートフォンとパソコンの両方で試すと、見え方の違いも分かります。

確認3:Search Consoleで事実を見る

Google Search Console(サーチコンソール)は、自社のホームページが検索でどう扱われているかを、Googleが無料で見せてくれる道具です。登録は次の流れです。

  1. 「Google Search Console」で検索し、お持ちのGoogleアカウントでログインします。
  2. 自社のホームページのアドレスを入力し、画面の指示に従って「自分のサイトである」ことを証明します(指定された短いファイルを置く方法か、指定された文字列をホームページの設定画面に貼る方法のどちらかです。制作会社に依頼している場合は、この作業だけお願いすれば済みます)。
  3. 登録できたら、左側のメニューから「ページ」(インデックス作成の項目)を開きます。ここに「登録されているページ数」と「登録されていないページ数、およびその理由」が並びます。
  4. 次に「検索パフォーマンス」を開きます。表示回数が0に近ければ、まだ検索結果に並んでいないということです。

出てこない場合に考えられる理由

  • 公開して間もない…Googleが見つけて登録するまでに、数日から数週間かかることがあります。Search Consoleの「ページ」でまだ少ないだけなら、しばらく様子を見る判断もあります。
  • 検索されない言葉だけで書かれている…社内用語や、サービス名だけで構成されていると、お客様が実際に打ち込む言葉と一致しません。自分がお客の立場で打つであろう言葉を5つ書き出し、その言葉がページの文中にあるか確認します。
  • ページ数が極端に少ない…会社概要とお問い合わせだけ、という構成では、受け皿になるページがありません。サービスごと、地域ごとにページが分かれているかを数えてみてください。
  • 検索に載せない設定が残っている…制作中は、わざと検索結果に出さない設定(noindex=検索結果に載せないでくださいという指示)を入れることがあります。これが公開後も残っている例は珍しくありません。Search Consoleの「ページ」欄に「noindexタグによって除外されました」と書かれていれば、これが原因です。WordPressをお使いなら、管理画面の「設定」→「表示設定」にある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックが外れているかを見ます。

どれも、専門の道具を買わずに確かめられる範囲です。ここで原因が見つかった場合は、他のことに手をつける前に、まずこの1点だけを直してください。見つかっていないホームページに何を足しても、効果は確かめようがないからです。

原因2:出てくるが、クリックされていない(タイトルと説明文が弱い)

検索結果の中にはちゃんと並んでいる。それなのに、クリックされているのは別の会社のページ――これはとてももったいない状態です。せっかく見つけてもらえているのに、あと一歩のところで選ばれていない。言い換えれば、ページの中身を作り直さなくても、検索結果に表示される文字を整えるだけで変わる可能性がある、ということでもあります。

自分で確かめる方法:表示回数とクリック数を見比べる

Googleが無料で提供している「Search Console(サーチコンソール)」という、自分のホームページが検索でどう扱われているかを見る道具を使います。登録していない場合は、まずSearch Consoleで最初に見る3つの画面から準備してください。

  1. Search Consoleを開き、左側のメニューから「検索パフォーマンス」をクリックします。
  2. 画面上部にある「合計表示回数」と「合計クリック数」のボックスを、両方ともオンにします(押すとグラフに線が増えます)。
  3. 期間は、画面上の「過去3か月間」などを選びます。データが少ない場合は長めにします。
  4. グラフの下にある「ページ」というタブをクリックします。ページごとの表示回数とクリック数が一覧で出ます。
  5. 「表示回数」の列をクリックして多い順に並べ、表示回数は多いのにクリック数がほとんどないページを探します。

ここで言う「表示回数」は、検索結果の中に自社のページが並んだ回数。「クリック数」は、実際に押して見に来てもらえた回数です。たとえば表示回数が500でクリックが2、といったページがあれば、内容ではなく検索結果に出ている青い文字(タイトル)と、その下の説明文に原因があることが多い、と考えられます。

直し方1:タイトルに、読者が使う言葉を入れる

検索した人は、タイトルの一行だけを見て「自分のことが書いてありそうか」を判断します。社内で使っている呼び方ではなく、お客様が入力しそうな言葉を入れるのが基本です。目安として、地域名・サービス名・相手が知りたいこと、の3つが入っているかを見てください。

  • 惜しい例「サービス案内」 → 良い例「〇〇市の外壁塗装|費用の目安と施工の流れ」
  • 惜しい例「お知らせ」 → 良い例「年末年始の営業時間のお知らせ(〇〇店)」
  • 惜しい例「株式会社〇〇|トップページ」 → 良い例「株式会社〇〇|〇〇県の業務用冷蔵庫の修理・メンテナンス」
  • 惜しい例「よくある質問」 → 良い例「相続登記の費用はいくら?司法書士が答えるよくある質問」

長さは全角30文字前後が目安です。長すぎると検索結果で途中から「…」と省略されるため、大事な言葉は前半、特に先頭の方に置きます。

直し方2:同じタイトルのページが複数ないか確認する

先ほどの「ページ」タブの一覧を見ながら、自社サイトを順に開いてタイトルを確かめてください。「サービス」「施工事例」といった同じ言葉のページがいくつも並んでいると、検索した人もGoogleもどれを見ればいいか分からなくなります。ページごとに違う内容が入ったタイトルに書き換えるだけで、違いが伝わるようになります。

直し方3:説明文が自動のままになっていないか見る

タイトルの下に出る2〜3行の説明文は、設定していないとページの冒頭がそのまま拾われます。「当サイトをご覧いただきありがとうございます」から始まっている場合は、中身が伝わっていません。誰向けに、何を、どの地域で提供しているかを、80〜120文字程度で書き直します。実際に自社名やサービス名で検索して、いまどう表示されているかを目で見るのが一番早い確認方法です。

なお、書き換えても検索結果への反映には数日から数週間かかることがあります。また、Googleが内容に合わせて別の文章を表示する場合もあるため、変えればクリックが増えると約束できるものではありません。それでも、相手が見ている一行を整えることは、自分の手で今日できる改善です。

原因3:来てもらえているが、数秒で離れている(読まれていない)

検索には出ている、クリックもされている。それなのに問い合わせにつながらない場合、訪問した方がページを開いた直後に「ここではなさそうだ」と判断して戻ってしまっている可能性があります。人が最初に見るのは、画面の一番上に収まっている範囲だけです。そこで何屋なのかが伝わらないと、下までスクロールしてもらえません。これは文章の質以前の問題で、直し方もはっきりしています。

原因3:来てもらえているが、数秒で離れている(読まれていない)

確かめ方1:スマホで開いて、見えたものを声に出す

ご自身のスマートフォンで自社のホームページを開き、スクロールせずに見えている範囲だけを、声に出して読み上げてみてください。「大きな写真と、メニューのボタン」しか言えないようなら、初めて見た方にも何も伝わっていません。「〇〇市の△△工事。見積り無料」のように、業種と地域とできることが言えれば合格です。スマートフォンでの表示確認の項目も合わせて見ておくと、見落としが減ります。

確かめ方2:表示にかかる時間を測る

  1. 検索で「PageSpeed Insights」を開きます。Googleが無料で公開している、ページの表示速度を調べるページです。
  2. 入力欄に自社のホームページのURLを貼り付けて、分析を実行します。
  3. 結果は「携帯電話」と「デスクトップ」に分かれています。見るのは携帯電話のほうです。
  4. 点数そのものより、「Largest Contentful Paint(一番大きな部分が表示されるまでの時間)」が何秒かを見てください。ここが4秒を超えていると、待てずに戻られている可能性があります。

確かめ方3:事情を知らない人に3秒だけ見せる

ご家族や、別の仕事をしている従業員の方に、スマホ画面を3秒だけ見せて閉じ、「何の会社だと思った?」と聞いてみてください。言葉に詰まる、業種を言い当てられない、という反応が答えです。社内の人間は内容を知っているので判定できません。

よくある症状と、その直し方

  • トップに大きな写真だけで何屋か分からない…写真の上か直下に、業種・対応地域・一番の強みを一文で載せます。装飾のない短い文で構いません。
  • 文章が会社の側から書かれている…「創業以来、品質にこだわり」ではなく「〇〇の修理を、最短当日で承ります」のように、相手が受け取るものに書き換えます。
  • スマホで横にはみ出す…横スクロールが発生する原因は、幅の決め打ちをした表や画像がほとんどです。制作会社に「スマホで横にはみ出す箇所がある」と該当ページを伝えれば直せます。
  • 料金の手がかりがどこにもない…金額を確定できない業種でも、「〇〇の場合は△万円から」「現地確認のうえお見積り。出張費は無料」といった目安があるだけで、離脱は変わります。

原因4:読まれているが、問い合わせる方法が分かりにくい

ここまでの3つを通過して、ページはしっかり読まれている。それなのに連絡が来ない場合、最後に残るのが「問い合わせたいと思った人が、その場で行動できなかった」という状態です。4つの中で一番下流の話ですが、直す手間がもっとも少なく、変化も早く見えやすいのがこの領域です。文章を書き直す必要も、新しいページを作る必要もなく、ボタンの位置や入力項目を見直すだけで済むことが多いからです。

確かめ方1:スマホで3タップ以内に問い合わせまで行けるか

ご自身のスマートフォンで、自社のホームページを開いてください。トップページだけでなく、サービス紹介のページ、会社概要のページなど、どこから見始めても構いません。そこから画面を3回タップする以内で、問い合わせフォームか電話にたどり着けるかを試します。メニューを開いて、下までスクロールして、さらに探して…となるようなら、見てくださった方も同じ手間をかけていることになります。

確かめ方2:フォームの入力項目を数える

問い合わせフォームを開いて、入力欄がいくつあるか数えてみてください。会社名、部署名、郵便番号、住所、ご希望の日時、ご予算…と並んでいると、途中で手が止まってしまう方が出てきます。項目数と離脱の関係を断定することはできませんが、入力の負担が軽いほど最後まで進みやすい傾向はあります。必須にする項目は、名前と連絡先(メールか電話のどちらか)だけに絞れないか検討してみてください。残りは任意にしておけば、書きたい方は書いてくれます。

確かめ方3:自分でフォームを送ってみる

意外と見落とされますが、フォームの送信内容が実際には届いていないという事故は現実に起こります。サーバーやメールアドレスの変更、迷惑メール扱いなど、理由はさまざまです。次の3点を、ご自身で一度送って確認してください。

  1. 送信ボタンを押したあと、「送信しました」という画面がきちんと出るか
  2. その内容が、受信箱に届くか(迷惑メールフォルダも必ず見る)
  3. 送った側に自動返信メールが届くか。届かないと、送った方は不安になります

確かめ方4:電話番号がタップで発信できるか

スマートフォンで電話番号の部分を押してみてください。発信画面が出れば問題ありません。画像として置かれた番号や、ただの文字列だと、番号を覚えて打ち直す手間がかかります。

今日できる直し方

  • 必須項目を、名前と連絡先の2つまで減らす
  • フォームの手前に「検討段階のご相談だけでも構いません」と一言そえて、連絡のハードルを下げる
  • すべてのページの一番下に、電話番号と問い合わせへの入口を置く
  • 営業時間や、返信までの目安(例:翌営業日中にご連絡します)を書いておく

どれも数十分で手が入る範囲です。読まれているのに動きがない、という手応えがあるなら、ここから着手するのが一番無駄がありません。

優先順位を決める「30分の棚卸し」手順と、やらなくていいこと

ここまでに出てきた4つの原因は、上から順に並んでいます。つまり「見つかっていない」が起きていれば、その下の問題を直しても結果は変わりません。逆に言えば、上から順に見ていって最初に詰まっている場所を1つ見つければ、今やるべきことは1つに絞れます。所要時間は30分ほどです。

4つの原因と、確かめ方の早見表

段階 起きていること 確かめ方 詰まっていたら直す場所
1 見つかる 検索結果にそもそも出てこない Search Consoleの表示回数がほぼ0/会社名で検索して出ない 検索に載っている状態か(登録・設定)
2 選ばれる 出ているがクリックされない 表示回数はあるのにクリック数が極端に少ない 検索結果に出る見出し文と説明文
3 読まれる 来てもすぐ離れる スマホで自社サイトを開いて3分眺める 表示の速さ・文字の大きさ・最初の一画面
4 動ける 読んでも問い合わせ方が分からない 自分でフォームを送ってみる 連絡手段の置き場所・入力項目の数

30分の棚卸し手順

  1. Search Consoleで表示回数とクリック数を見る(10分)。「検索パフォーマンス」を開き、期間を過去3か月にして、表示回数(検索結果に出た回数)とクリック数を確認します。表示回数がほぼ0なら段階1、表示回数はあるのにクリックが少なければ段階2です。画面の見方はSearch Consoleで最初に見る3つの画面にまとめています。
  2. スマホで自社サイトを3分見る(5分)。パソコンではなく、ご自身の携帯から会社名で検索して開いてください。開くまでに何秒かかるか、最初の一画面で「何屋か・どこの会社か」が分かるか、文字を拡大せずに読めるか。この3点だけ見ます。
  3. フォームを自分で送る(5分)。問い合わせページまで何回タップで着くかを数え、実際に送信します。送信後に完了画面が出るか、返信用のメールが自分の受信箱に届くかまで確認してください。ここで止まっていた場合、他をいくら直しても問い合わせは増えません。
  4. 詰まっている場所を1つだけ選ぶ(10分)。複数当てはまったときは、必ず番号の小さいほうを選びます。紙に「今月直すのはこれ」と1行書いて終わりにしてください。

今はやらなくていいこと

  • 全面リニューアル。原因が1か所なら、作り直しは費用も時間も見合いません。何が悪いか分からないまま新しくすると、良かった部分まで失われることがあります。
  • ロゴやデザインの作り直し。見た目は、読まれる段階まで来てから考えても遅くありません。
  • SNSの同時スタート。更新先が増えると、どちらも続かなくなります。
  • ページを一気に増やすこと。10ページ足すより、いちばん見られている1ページを直すほうが効きます。

直したら、1か月は数字を見る

1つ直したら、最低1か月は同じ画面で数字を見てください。検索結果への反映には時間がかかり、数日では変化が読み取れません。同時に2つ3つ直すと、どれが効いたのか分からなくなります。1か月ごとに1つずつ。地味ですが、これがいちばん確実です。

なお、取り組みの結果は業種や地域の状況によって変わり、必ず問い合わせが増えるとお約束できるものではありません。ただ、詰まっている場所を見つけずに手を動かし続けるより、ずっと無駄が少なくなります。

30分の棚卸し手順

  1. 検索の数字確認表示回数とクリック数を調べる(10分)
  2. スマホで確認表示速度や最初の一画面を見る(5分)
  3. フォーム送信実際に送って完了や返信を確かめる(5分)
  4. 場所を1つ決定複数あれば番号の小さい方を選ぶ(10分)

まとめ:原因が1つに絞れれば、やることは減る

直す場所が多すぎて動けない、というのは、やる気の問題ではありません。原因が切り分けられていないと、思いつくこと全部が「やらなければならないこと」に見えてしまうからです。デザイン、文章、写真、スマホでの見え方、フォーム、更新頻度——どれも大事そうに見えますが、いま問い合わせが来ていない理由に直接つながっているのは、たいてい1つか2つです。

上流から順に見れば、手をつける場所は絞れる

この記事で見てきた順番を、もう一度整理します。

  1. 見つかる:検索結果にそもそも自社のページが出てくるか。出ていなければ、文章を直しても読む人がいません。
  2. クリックされる:出てはいるが、タイトルと説明文が弱くて選ばれていないか。
  3. 読まれる:来てもらえているのに、数秒で戻られていないか。スマホでの読みやすさ、表示の速さ、冒頭の一文。
  4. 動ける:最後まで読んだ人が、迷わず連絡できる形になっているか。

上の段がふさがっていると、下の段をいくら磨いても結果は変わりません。逆に言えば、いちばん上でつまずいている箇所を1つ見つければ、それ以外はいま手をつけなくていいということです。やらなくていいことを決められるのが、この順番の一番の効き目だと思っています。

迷ったときの最小のチェック

  • 会社名で検索して、自社のページが出てくるか
  • サービス名や地域名を足した言葉で検索して、何ページ目に出てくるか
  • Search Consoleの検索パフォーマンスで、表示回数とクリック数のどちらが少ないか
  • 自分のスマホで開いて、3秒以内に「何の会社か」が分かるか
  • 問い合わせ先が、スクロールせずに目に入るか

この5つだけでも、どの段でつまずいているかの見当はつきます。もっと細かく見たい場合は、問い合わせが来ないときにまず確認することも合わせて読んでみてください。

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