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E-E-A-Tとは?「誰が書いたか」が問われる理由と自社での見せ方

SHIROTSUME GRASS株式会社 / 2026年10月9日公開

「E-E-A-T(イーイーエーティー)」という言葉を目にして、なんだか難しそうだと感じた方へ。先に結論からお伝えします。E-E-A-Tとは、ひとことで言えば「その情報を、誰が、どんな立場で書いたのか」が問われる、という考え方です。同じ内容が書かれていても、実際にその仕事をしている人が書いたページと、どこかから集めてきただけのページでは、検索エンジンも読む人も評価が変わる。それだけのことです。

そしてこれは、ご商売をされている方にとっては、むしろ有利な話です。毎日お客様と向き合って、現場で手を動かしている。その経験そのものが、E-E-A-Tで言われている一番大事な部分だからです。問題は、それがホームページの上に一行も書かれていないこと。せっかくお持ちのものが外から見えていない、というだけなのです。この記事では、E-E-A-Tを普通の言葉に置き換えたうえで、ご自身のサイトが今どう見えているかの確かめ方と、今日から無料でできる見せ方を順にご紹介します。

E-E-A-Tとは何か──「誰が書いたか」をたった一言で言うと

E-E-A-Tとは、ひとことで言えば「その情報を、誰が、どんな立場で書いたのかが問われる考え方」です。同じことが書いてある2つのページがあったとき、実際にその仕事をしている人が書いたものと、どこかから集めてまとめただけのものでは、前者のほうが読む人の役に立つはずだ──そういう当たり前の感覚を、Googleが言葉にしたものだと思ってください。

Googleの「手引き」に出てくる言葉です

E-E-A-Tは、Googleが公開している「検索品質評価ガイドライン」という文書に出てくる言葉です。これは、検索結果に出てくるページが良いものかどうかを人の目で確かめてもらうための手引きで、Google社内で検索の品質を点検するときの物差しになっています。

ここで大事なのは、E-E-A-Tは順位を決める点数表ではないということです。「経験40点、信頼性60点」というような採点が行われて、合計点で順位が決まるわけではありません。あくまで「良いページとはこういうものだ」という方向性を示したもの。ですから、E-E-A-Tを満たすための裏技のようなものは存在しませんし、逆に言えば、商売を真面目にやってきた方ほど、特別なことをしなくても近い状態にあります。

4つの頭文字ですが、覚えなくて大丈夫です

E-E-A-Tは、次の4つの英語の頭文字です。

  • Experience(経験)──実際にやったことがあるか
  • Expertise(専門性)──その分野に詳しいか
  • Authoritativeness(権威性)──その分野で名前が知られているか
  • Trust(信頼性)──書いてあることを信じてよさそうか

この4つの英単語を覚える必要はまったくありません。打ち合わせで使う予定がないなら、忘れてしまって構わないくらいです。次の章で、ひとつずつ普通の日本語に置き換えていきます。ここでは「誰が書いたかが見えるページのほうがいい」という一点だけ持ち帰っていただければ十分です。

なぜ最近、これが強く言われるようになったのか

理由はシンプルで、文章を大量に作ることが、誰にでも簡単にできるようになったからです。以前は、1本の記事を用意するのにもそれなりの手間がかかりました。今は、調べ物をまとめたような文章なら、短時間でいくらでも用意できます。

その結果、検索結果には「書いてあることはだいたい同じ」というページが並ぶようになりました。読む側からすると、どれを信じていいのか分かりません。そこで差がつくのが、中身ではなく書き手です。実際に現場でその仕事をしている人が、自分の言葉で書いているかどうか。ここが最後の見分けどころになってきた、というのが近年の流れです。

現場を持っている側が、むしろ有利です

この話を聞くと「うちは大きな会社じゃないし、名前も知られていない」と感じる方がいらっしゃいます。ですが、E-E-A-Tの4つのうち、最初の「経験」は、お金でも規模でもなく実際にやったことがあるかどうかだけで決まります。

お客様から何を聞かれるか。どんな失敗が多いか。見積りのどこで話がつまずくか。こうしたことは、調べ物では絶対に書けません。毎日その仕事をしている方だけが持っているものです。つまり、ご商売をされている方は、すでに一番書きにくい部分を持っている側にいます。足りないのは材料ではなく、それがホームページの上に出ていないという、それだけのことが多いのです。記事を書いているのに検索から人が来ないというご相談でも、内容そのものより「誰が書いたのかが分からない」ことが引っかかっている場合があります。

4つの言葉を、普通の日本語に置き換える

E-E-A-Tは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字です。英語のままだと身構えてしまいますが、どれも日常の言葉に置き換えられます。まずは表でまとめて見てください。

4つの言葉を、普通の日本語に置き換える
よく使われる言葉 普通の言葉にすると ホームページ上での現れ方(例)
経験(Experience) 自分で実際にやったことがあるか 施工前後の写真、現場で気づいたこと、うまくいかなかった事例とその後の対処
専門性(Expertise) その分野をどれだけ深く知っているか 保有資格、扱ってきた年数や件数、よくある質問への具体的で踏み込んだ答え
権威性(Authoritativeness) 周りからその道の人だと認められているか 他のサイトで紹介されること、取材や寄稿、業界団体への所属、同業からの推薦
信頼性(Trustworthiness) 書いてあることが本当か、連絡が取れるか 会社情報、所在地、電話番号、料金や対応範囲の明示、書いた人の名前

土台になるのは「信頼性」

4つは横並びに見えますが、Googleが公開している品質評価の考え方では、信頼性がいちばんの土台とされています。どれだけ経験が豊富でも、誰が運営しているのか分からない、連絡先がどこにもない、料金の話が一切出てこない──そうなると、読んだ人は最後の一歩を踏み出せません。検索する機械の側も、同じところを見ています。

そして大事なのは、信頼性は今日のうちに整えられるということです。会社概要に所在地と電話番号を書き足す、記事の最後に書いた人の肩書きを添える、料金のおおよその幅を出す。どれも数十分で終わる作業で、外注しなくてもできます。

権威性だけは時間がかかる

一方、権威性は自分でコントロールしにくい部分です。他のサイトから紹介されること(被リンクと呼ばれます)や、取材を受けることは、相手があって初めて成り立つからです。ここは焦らず、年単位で積み上がるものと考えてください。権威性が足りないからといって、検索で見つけてもらえないわけではありません。

自分にはどれが足りていないか、見当をつける

次の質問に、頭の中で答えてみてください。

  • 自分の手でやった仕事の写真や、その時の判断が書かれたページはあるか(経験)
  • この仕事を何年やっているのか、どんな資格を持っているのかが、どこかに書いてあるか(専門性)
  • 自社以外のサイトで、自社の名前が出ている場所を1つでも挙げられるか(権威性)
  • 初めて訪れた人が、所在地・電話番号・料金の目安を1分以内に見つけられるか(信頼性)

「いいえ」が多かった項目が、いま手をつけるところです。多くの場合、ご商売をされている方は経験と専門性をたっぷり持っているのに、それがホームページ上に一行も書かれていない、という状態になっています。持っていないのではなく、出ていないだけ。これはとてももったいない状態です。

自分のサイトが今どう見えているか、5分で確かめる手順

E-E-A-Tは、点数で測るものではありません。ただ、「初めて来た人に、誰がやっているお店・会社なのかが伝わっているか」は、今すぐ自分の目で確かめられます。パソコンとスマートフォンがあれば、5分ほどで一通り見られます。順番に進めてみてください。

手順1 初めて来た人の目で開く

いつも使っているブラウザだと、自分のサイトは見慣れすぎて粗が見えません。Chromeなら右上の「…」から「シークレットウィンドウ」、Safariなら「プライベートブラウズ」を開き、そこに自社のURLを入れてください。ログインしていない、まっさらな状態の見え方になります。

手順2 トップページを上から下まで見る

スクロールしながら、「これは誰がやっている会社か」が分かる場所を探します。社名、何をしているか、どこにあるか、人の顔や現場の写真。ひとつも見つからないまま一番下まで来たら、そこが伸びしろです。

手順3 記事ページを1つ開く

ブログやお知らせを1本開き、書いた人の名前・肩書き・何年やっているかが書かれているかを見ます。文章の中身は良いのに、書き手が誰だか分からないまま終わっているページは、とても多いです。

手順4 会社概要ページを確認する

所在地、代表者名、電話番号かメールアドレス、事業内容。この4つが揃っているかを見ます。「設立」「許認可番号」「資格」があれば、それも書いておく価値があります。

手順5 会社名で検索してみる

検索窓に社名を入れて、自社サイト以外に何が出てくるかを2ページ目まで見ます。業界団体の名簿、取引先の紹介ページ、地域の情報サイト、求人媒体——外から自社がどう紹介されているかが、ここに出ます。何も出てこない場合は、会社名で検索しても自社のホームページが出てこないときの原因もあわせて確認してみてください。

手順6 同じことをスマートフォンでもやる

パソコンでは下の方に書いてある会社情報が、スマートフォンだと延々スクロールしないと出てこない、ということがよくあります。実際に指でスクロールして、何秒で会社情報にたどり着くかを見てください。

チェックリスト

  • トップページの最初の画面で、何をしているお店・会社か分かる
  • トップページのどこかに、所在地か電話番号が載っている
  • 記事に書いた人の名前と肩書きが入っている
  • 書いた人の簡単な紹介(経歴・年数・資格)がどこかにある
  • 会社概要に、所在地・代表者名・連絡先・事業内容が揃っている
  • 問い合わせ方法が、電話・フォーム・メールのいずれかではっきり示されている
  • 社名で検索したとき、自社サイト以外にも紹介されている場所がある
  • スマートフォンでも、上の項目がすべて見つかる

チェックが付かない項目があっても、落ち度ではありません。ホームページ制作では、見た目や写真に時間がかかる一方で、書き手の紹介や会社情報の充実はいちばん後回しになりやすい部分です。納品時に「とりあえず最低限で」と入れたまま、何年も触らずに来た——よくあることです。

そして、ここが取りかかりやすいところでもあります。ページを作り直す必要はなく、今ある会社概要に1行足す、記事の下に名前と肩書きを入れる、それだけで「誰がやっているか」は一気に伝わるようになります。次の章から、何をどう書けばいいかを具体的に見ていきます。

自社サイトの見え方確認リスト

  • 事業内容の明示最初の画面で何をしている店・会社か分かる
  • 所在地と連絡先トップページのどこかに所在地や電話番号がある
  • 記事の書き手情報記事に書いた人の名前・肩書き・経歴がある
  • 会社概要の充実所在地・代表者名・連絡先・事業内容が揃う
  • 問合せ方法の明記電話・フォーム・メールのいずれかが示される
  • スマホでの確認スマートフォンでも各項目がすぐに見つかる

「経験」を文章に出す──ご商売をされている方が一番強いところ

E-E-A-Tの4つのうち、外から来たライターがどうしても書けないものが一つだけあります。それが「経験」です。専門性も信頼性も、調べれば形は整えられます。けれど「実際にその場に立った人しか知らないこと」は、調べても出てきません。ここだけは、ご商売をされている方が圧倒的に強い。シロツメWebを運営する会社も、本業は法人向けの中古スマートフォン・パソコンの買い取りと販売で、その集客を自分たちで記事を書いて進め、結果が出たので他社にもお手伝いするようになりました。書く材料は、現場にしかありません。

「経験」を文章に出す──ご商売をされている方が一番強いところ

何を書けば「経験」になるのか

難しく考えなくて大丈夫です。次のようなことが、そのまま経験になります。

  • 実際に受けたご相談の内容(お客様が特定されない形に整えて書く)
  • 使っている道具や材料を、なぜそれにしているのかという理由
  • よく聞かれる質問と、その場でどう答えているか
  • 季節や時期による違い(この時期はこの相談が増える、など)
  • あえて「やらない方がいい」と判断する場面と、その理由

最後の「やらない方がいい」は特に強い材料です。何でも引き受ける案内より、断る基準を書いてある方が、読む人には誠実に映ります。

一般論と経験の差を、文例で見る

同じことを言っていても、書き方で印象はまったく変わります。

  • 一般論:「定期的なメンテナンスが大切です」
    経験:「3年目を過ぎたあたりから、同じご相談が増えてきます」
  • 一般論:「素材選びにはこだわっています」
    経験:「以前は別の素材も使っていましたが、夏場に反りが出るご指摘が続いたので、今は使っていません」
  • 一般論:「お客様に寄り添った対応を心がけています」
    経験:「最初のお電話では、まず『いつから困っているか』を伺います。原因の見当がつく場合が多いからです」

下の文は、やった人でないと書けません。読む人も、それが分かります。

書くときの3つのコツ

  1. きれいにまとめようとしない。会社案内のような文章にすると、経験の部分が削れてしまいます。お客様に口で説明している言葉のまま書く方が、よく伝わります。
  2. 固有名詞・数字・時期を入れる。「よくあります」より「月に2〜3件」、「最近」より「去年の秋ごろから」。具体的な言葉が入るほど、実際に見ている人の文章になります。言える範囲で構いません。
  3. 短くてよい。3000字の力作でなくても、500字の「よく聞かれる質問とその答え」が1本あるだけで、ページの質は変わります。まずは1本書いてみて、続けられる長さを探すのがおすすめです。

なお、経験を書いたからといって検索順位が上がると約束できるものではありません。ただ、ページを読んだ人が「この人に聞いてみよう」と思うかどうかは、間違いなくここで決まります。記事を書いているのに検索から誰も来ないという場合も、中身が一般論だけになっていないか、一度読み返してみてください。

一般論と経験による書き方の違い

一般論の表現

  • 定期的なメンテナンスが大切です
  • 素材選びにはこだわっています
  • お客様に寄り添った対応を心がけています

経験を出す表現

  • 3年目を過ぎたあたりから相談が増える
  • 反りの指摘があった素材は使わない
  • 最初の電話でいつから困っているか伺う

信頼性を整える──今日から無料でできる具体的な作業

信頼性と聞くと大がかりな話に思えますが、実際にやることは「誰がやっているお店なのか、読んだ人がすぐ分かる状態にする」だけです。ほとんどが文章を足すだけの作業で、費用はかかりません。優先順位の高い順に並べました。上から順に手をつければ、その日のうちに形になります。

優先順位と作業時間の目安

項目 なぜ必要か 作業時間の目安
運営者情報・会社概要の充実 実在する事業者だと確認できる唯一のページ。ここが薄いと他が良くても不安が残る 30〜60分
記事に書き手の名前・肩書き・簡単な経歴 「誰が書いたか」が分かる。経験の裏づけがここで伝わる 1本あたり10分
問い合わせ手段を複数、営業時間も記載 連絡が取れる相手だと分かる。フォームだけだと躊躇する人がいる 15分
料金・対応範囲の明示 隠していない姿勢が伝わる。問い合わせ前の不安を減らす 30分
公開日と最終更新日の表示 いつの情報か分かる。古い情報と誤解されずに済む 設定10分
外部の情報を引くときの出典記載 数字や制度の話に根拠がつく 都度1分
Googleビジネスプロフィールとサイトの表記を揃える 地図検索に出る無料の店舗・会社情報。住所や電話が食い違うと迷いを生む 20分

会社概要ページに入れておきたい項目

  1. 正式名称(屋号ではなく登記上の名称)
  2. 所在地(番地まで。自宅兼事務所なら「○○市まで」でも、空欄よりは良い)
  3. 代表者名
  4. 設立年・創業年
  5. 事業内容(何をしているか、一文ではなく具体的に)
  6. 電話番号・メールアドレス・フォームへのリンク
  7. 保有資格、許認可番号、加盟団体(古物商許可、建設業許可、各種士業の登録番号など)

許認可番号は、持っている方にとっては当たり前すぎて書き忘れがちな情報です。ですが読む側にとっては、その仕事をしていい立場の人だと一目で分かる、いちばん強い材料になります。

記事に書き手を添える

記事の冒頭か末尾に、3行ほどで十分です。「○○(氏名)/○○株式会社 代表。この仕事に携わって12年。これまでに約800件を担当」といった具合に、名前・立場・年数・扱った数のどれかが入っていれば、読んだ人の受け取り方は変わります。顔写真があればさらに伝わりますが、無ければ名前だけでも構いません。

やらなくていいこと、逆効果になりやすいこと

  • 他社の文章を写して埋める。同じ文章が並ぶと、どちらが元なのか機械にも人にも判断できません。短くても自分の言葉のほうが伝わります。
  • 実体のない肩書きを足す。聞いたことのない協会の認定を並べるより、本当に持っている許可を1つ書くほうが信用されます。
  • 根拠のない「No.1」「地域最安」。調査の出典や期間を示せない表記は、景品表示法の面でも危うくなります。使うなら「○○調べ(2024年○月、対象○社)」まで書ける場合に限ります。
  • 情報の出し渋り。料金が一切書かれていないと、問い合わせ自体をためらう方がいます。幅でも「○万円〜」でも、何か書いてあるほうが動いてもらえます。

なお、サイト内の住所表記と地図の情報がずれていると、検索結果のほうで古い情報が優先されることもあります。気になる場合は会社名で検索したときに古い情報が出る原因もあわせて確認してみてください。

よくある誤解と、E-E-A-Tとの付き合い方

E-E-A-Tという言葉が広まるにつれて、少しずつ違う意味で受け取られていることもあります。ここでは、よく聞く5つの思い込みをほどいておきます。力を入れる場所を間違えないための整理だと思って読んでください。

誤解1:サイトごとに「E-E-A-Tの点数」が付いている

点数が付いて、それが順位に直結する──という仕組みが公開されているわけではありません。E-E-A-Tは、検索の品質を人の目で評価するための手引きに書かれている「良いページとはこういう方向のものだ」という考え方です。ですから「スコアを上げる作業」ではなく、「誰が、どんな経験をもとに書いているかが読む人に伝わる状態にする作業」だと捉えるのが正確です。点数稼ぎの小細工を探すより、書き手の顔が見えるページにするほうが結局は近道になります。

誤解2:資格がないと書いてはいけない

そんなことはありません。国家資格や学位がなくても、何年もその仕事をしてきた人にしか書けない話は山ほどあります。現場で見てきた失敗、お客様からよく聞かれる質問、季節や地域による違い。こうした経験の記述は、資格の有無とは別の説得力を持ちます。

ただし温度差はあります。健康・医療、お金や投資、法律など、読んだ人の体や財産に影響が及ぶ分野は、より慎重さが求められます。その場合は、出典を示す、断定を避ける、専門家の監修や確認を入れる、といった一手間を足してください。逆に言えば、それ以外の多くのご商売では、自分の経験を素直に書くことが一番強い材料になります。

誤解3:著者プロフィールを付ければすぐ順位が上がる

著者名や経歴を載せるのは大事な土台ですが、それだけで順位や問い合わせ数が変わることを約束するものではありません。プロフィールは「この人が書いた」という事実を示す札であって、中身が伴って初めて意味を持ちます。札だけ立派で本文が一般論のままでは、読む人も検索の機械も判断材料を得られません。順番としては、本文に経験を入れる → 書き手を明示する → 会社情報や問い合わせ先を整える、の流れで考えてください。

誤解4:AIで書いた文章は評価されない

問われているのは、書いた道具ではなく、出来上がったページが誰の経験に裏打ちされているかです。下書きや構成の整理にAIを使うこと自体は問題になりません。危ういのは、どこかで読んだような一般論だけを量産してしまい、そのお店でなければ書けない中身がゼロになる状態です。AIを使うなら、自分の口から出た具体的な話を材料として渡し、最後は必ず自分の目で事実を確認する。この二つを外さなければ、道具として普通に役立ちます。

誤解5:やればすぐ結果が見える

信頼は、一度の作業で積み上がるものではありません。書き手を明示したページが増え、他の場所から紹介され、何度も読まれていく──その積み重ねが形になるまでには、ふつう数か月単位の時間がかかります。途中でやめてしまうと、積み上がりかけたものが見えにくくなってしまうのも事実です。

だからこそ、無理のある計画は立てないほうがいいと考えています。週に1本が難しければ月に1本でかまいませんし、新しく書くより先に、すでにある書いたのに読まれていない記事に経験談を1つ足すだけでも前に進みます。E-E-A-Tは短期の施策ではなく、続けられる形に落とし込んで初めて効いてくるものです。頑張りすぎないペースを決めることが、最初の一歩になります。

まとめ:E-E-A-Tは「あなたがやっている」と伝わる状態のこと

長くなりましたので、ここまでの話をもう一度短く並べ直します。覚えておいていただきたいのは、次の5つだけです。

  • E-E-A-Tとは、「その内容を誰が書いたのか」が見える状態かどうかを問う考え方です。検索エンジンが特別な点数をつけているわけではなく、良い情報を見分けるための物差しとして公開されている、と捉えるくらいがちょうどいい距離感です。
  • 4つの英単語は、無理に覚えなくて構いません。経験・専門性・権威性・信頼性と並べると難しく感じますが、要は「実際にやっている人が、名前を出して、嘘のないことを書いている」という一文に集約されます。
  • 経験は、現場を持っている側が圧倒的に強い部分です。何年やってきたか、どんな相談が多いか、どこでお客様がつまずくか。これは調べ物では書けません。ご商売をされている方がすでにお持ちのもので、書くだけで差が出ます。
  • 信頼性は、今日から無料で整えられます。会社概要に所在地・電話番号・代表者名をそろえる、記事に書いた人の名前と肩書きを添える、更新日を入れる、問い合わせ先をどのページからも押せるようにする。費用はかかりません。
  • 順位が上がることは誰にも約束できません。ただ、読んだ人が「この人に頼んでも大丈夫そうだ」と感じられる状態にしておくことに、損になる要素はありません。検索から来た人にも、名刺を見て来た人にも、同じように効きます。

やることに迷ったら、この順番で

  1. 会社概要ページに、所在地・電話番号・代表者名・事業内容がそろっているか見る
  2. 記事やサービスページに、書いた人・話している人の名前と立場を入れる
  3. 自分の仕事の中で「よく聞かれること」を1つ選び、現場の言葉で1ページ書く
  4. 書いたページを、トップページや関連ページから行ける場所に置く

ここまでできていれば、E-E-A-Tという言葉を気にしすぎる必要はありません。あとは、お客様から質問されたことを1つずつページにしていく、その積み重ねです。ページを増やす前に何から手をつけるか迷ったときは、ホームページの直す優先順位の決め方もあわせてご覧ください。

ただ、自分のサイトが外からどう見えているかは、当事者ほど分かりにくいものです。毎日見ている画面ほど、書いてあるつもりのことが抜けていても気づけません。これは誰にでも起こることで、仕方のない話だと思います。

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