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カニバリとは?自社のページ同士が検索で争っている状態をやさしく解説

SHIROTSUME GRASS株式会社 / 2026年10月7日公開

記事を書き足していくうちに、「似たような内容のページが何本かあるな」と感じることがあります。どれも真面目に書いたページですし、情報を増やすこと自体は決して間違いではありません。むしろ、書き続けてきたからこそ起きる現象です。

ただ、同じようなテーマのページが何本か並ぶと、検索エンジンが「このお店のページなら、どれを見せればいいのだろう」と迷ってしまうことがあります。これが「カニバリ(カニバリゼーション)」と呼ばれる状態です。自社のページ同士が、同じ検索ワードで席を取り合ってしまっている、というイメージです。この記事では、カニバリとは何かを普通の言葉で言い切ったうえで、自分のサイトで起きていないかを確かめる方法と、起きていたときの直し方を、順番にご案内します。難しいツールがなくても、検索画面だけで確かめられるところから始められます。

カニバリとは何か:自社のページ同士が、同じ検索ワードで席を取り合っている状態

カニバリとは、自社サイトの中にある複数のページが、同じような検索ワードで検索結果の席を取り合ってしまっている状態のことです。他社と競っているのではなく、自分のページ同士で競ってしまっている、という点がポイントになります。

もとの言葉は「カニバリゼーション(cannibalization)」で、直訳すると共食い。もともとは、同じ会社の商品同士が売上を食い合うことを指すビジネス用語です。それが検索の世界にも持ち込まれて、「自社ページ同士の食い合い」という意味で使われるようになりました。

レストランで例えると

同じ看板、同じメニューのお店を、同じ通りに自分で2軒並べたとします。通りかかったお客さんは、どちらに入ればいいのか少し迷います。結果として、1軒あたりのお客さんは分かれてしまう。評判も「あっちの店の話」「こっちの店の話」とばらけて、どちらも「この通りの名店」としては覚えてもらいにくくなります。

検索エンジンの側も、これに近いことが起きています。「◯◯市 外壁塗装 費用」と検索した人に見せるページを選ぶとき、自社サイトの中に内容のよく似たページが3つあれば、どれを代表として見せるのが適切か、判断の材料が分かれます。そのときどきで表示されるページが入れ替わったり、本当に見せたかったページではないほうが出てきたりすることがあります。

「悪いことをした結果」ではありません

ここが一番お伝えしたいところです。カニバリは、ルールを破ったから起きるものではありません。書き続けてきた結果として、自然に起こることです。

  • お客様からよく聞かれることを、その都度ていねいに記事にしてきた
  • サービス紹介ページとは別に、ブログでも同じテーマを掘り下げた
  • 季節ごと、年ごとに情報を更新した記事を新しく追加してきた

どれも、まじめに運営してきたからこそ起きる増え方です。似たページが2つ3つあること自体が、ただちに罰のような扱いを受けるわけでもありません。検索エンジンが公式に「同じテーマの記事が複数あると減点する」と言っているわけではなく、あくまで「どれを代表に出すかが決まりにくくなる」という話です。ですから、見つけたら整理すればよいだけ。慌てて記事を消す必要もありません。

むしろ、カニバリが起きるのは、ある程度ページ数が貯まってきたサイトだけです。ブログを1本も書いていないホームページでは、そもそも起こりません。次の章では、放っておくと何がもったいないのかを見ていきます。

なぜ放っておくともったいないのか:評価が分かれて、どちらも中途半端になる

カニバリが起きていても、すぐに何かが壊れるわけではありません。ただ、せっかく書いたページの力が二手に分かれてしまうので、どちらも「あと一歩」で止まることがあります。もったいなさは、だいたい次の3つに分けられます。

なぜ放っておくともったいないのか:評価が分かれて、どちらも中途半端になる

(1)紹介された実績や読まれた実績が、2ページに分かれる

検索エンジンは、ページがどれだけ読まれているか、他のサイトから紹介されているか(被リンク)といった積み上げも手がかりにしています。同じ話題のページが2つあると、ある人はAのページを紹介し、別の人はBのページをSNSで共有する、というふうに実績が分散することがあります。1つにまとまっていれば決め手になったはずの評価が、どちらも中途半端な状態にとどまってしまう、ということが起こり得ます。

(2)問い合わせに近いページではないほうが表示されてしまう

これが、いちばん直接的なもったいなさです。同じ検索ワードに対して自社のページが2つ候補にあると、検索結果に出てくるページが日や人によって入れ替わることがあります。本当は料金やお申し込みの流れが書かれたページを見てほしいのに、表示されるのは解説記事のほうだった――これが続くと、検索から人は来ているのに問い合わせには繋がらない、という状態になりがちです。「アクセスはあるのに反応がない」という感触の裏に、この入れ替わりが隠れていることがあります。

(3)訪問した人が、知りたい情報にたどり着けない

解説記事に来た人が料金を知りたくなったとき、その記事に案内がなければ、わざわざ探してはくれません。多くの場合は検索結果に戻り、他社のページを開きます。ページが2つに分かれていること自体より、「分かれているのに行き来できない」ことが離脱の原因になることがあります。

カニバリが起きやすい典型パターン

パターン よくある状況 起きやすいこと
サービス紹介ページと解説記事 「〇〇とは」を解説記事でも紹介ページでも説明している 問い合わせ先のない解説記事だけが表示されることがある
シリーズ記事(前編・後編など) 同じテーマを分割して複数本にしている どの回が出るか安定せず、話の途中から読まれることがある
地域名だけ違うページ 「〇〇市」「△△市」で本文がほぼ同じ 意図しない地域のページが表示されることがある
古い記事と新しい記事 数年前に同じ話題を書いていたことを忘れている 情報が古いほうが表示され、誤解されることがある

いずれも、必ず順位が下がるとは限りません。問題なく共存しているケースもあります。だからこそ、思い込みで消す前に、次の章で実際の表示状況を確かめるところから始めるのが安全です。

自分のサイトで起きているか確かめる3つの方法(無料・5分)

ページ同士が同じ言葉で席を取り合っているかどうかは、特別な道具を買わなくても確かめられます。ここでは無料でできる3つの方法を、画面のどこを押すかまで書いていきます。どれも5分ほどで終わります。

方法1:検索窓に「site:」を付けて、自社の中だけを検索する

一番手軽なのがこれです。Googleの検索窓に、自分のサイトの中だけを探す指示を入れます。

  1. Googleの検索窓に site:自社のドメイン 調べたい言葉 と入力します。
  2. たとえば自社のアドレスが example.co.jp で、「エアコン 掃除 料金」で見つけてほしいなら、site:example.co.jp エアコン 掃除 料金 と入れます(site: の後ろに空白は入れません)。
  3. 出てきた一覧を上から眺め、ほとんど同じことを書いているページが2つ以上並んでいないかを目で確認します。

タイトルが似ている、書き出しが似ている、読者に取ってほしい行動(問い合わせ・予約)が同じ。この3つが重なっていたら、取り合いになっている可能性があります。

方法2:Search Consoleで「1つの言葉に何ページ出ているか」を見る

Search Console(検索でどう見られているかを無料で見られるGoogleの管理画面)を使うと、もっとはっきり分かります。導入がまだの方はSearch Consoleで最初に見る3つの画面もあわせてご覧ください。

  1. Search Consoleを開き、左のメニューから「検索パフォーマンス」をクリックします。
  2. 画面の中ほどにある「検索キーワード」タブを開き、気になる言葉を1つクリックします。これでその言葉だけに絞り込まれます。
  3. 絞り込んだまま、同じ並びにある「ページ」タブに切り替えます。
  4. ここに表示されるURLが、その言葉で検索に出ているページです。1つの言葉に対してURLが複数並んでいたら、取り合いの疑いありです。

期間は右上から「過去3か月」程度にしておくと、たまたまの数字に振り回されにくくなります。

方法3:実際に検索して、日や端末を変えて見比べる

最後は人の目での確認です。見つけてほしい言葉で実際に検索し、自社のどのページが出ているかを控えます。これを、日をあけて2〜3回、できればパソコンとスマートフォンの両方で試します。見るたびに表示されるページが入れ替わるなら、Googleがどちらを見せるか決めかねているサインかもしれません。1回だけの結果で判断せず、何度か見るのがコツです。

確認結果は、この形でメモしておく

調べた内容は、次のような簡単な表にして残しておくと、あとの判断がとても楽になります。

調べた言葉 実際に表示されているURL 本来見せたいURL
エアコン 掃除 料金 /blog/aircon-2022/ /service/aircon-cleaning/
(記入欄) (記入欄) (記入欄)

右の2列が食い違っている行が、手を入れる候補です。ここまでで自分のサイトの状況が見えてきますが、似ているからといって必ず直すべきとは限りません。次の章で、その見分け方をお伝えします。

カニバリを確かめる3つの方法

  • site:検索自社ドメインと単語で検索し重複を確認する
  • サーチコンソール1つの言葉に複数URLが出ていないか見る
  • 検索結果の比較日や端末を変えて表示の入れ替わりを見る

カニバリかどうかの見分け方:似ているだけなら問題ないケースもある

似たようなページが並んでいるのを見つけると、つい「どれかを消さないと」と思ってしまいます。ですが、テーマが近いというだけで慌てて消す必要はありません。判断の軸はひとつだけ。そのページを読みに来る人が、何をしたくて検索しているかです。目的が違うなら、言葉が似ていても別々のページでかまいません。

カニバリかどうかの見分け方:似ているだけなら問題ないケースもある

3つのパターンで仕分けする

パターン どんな状態か どうするか
A:目的が違う 片方は「知りたい人」向け、もう片方は「頼みたい人」向け そのまま両方残してよい
B:目的も答えもほぼ同じ 書き出しも結論も、言い方が違うだけ 整理(まとめる)の候補
C:シリーズとして分担 全体の案内と、個別の詳しい解説に分かれている 残したまま、互いにリンクで繋ぐ

具体例で見るとわかりやすい

  • Aの例「◯◯とは」と「◯◯の料金・依頼先」。前者は意味を知りたい人、後者は頼む相手を探している人。読み手の状態がはっきり違うので、同じ検索ワードで取り合いになることは起きにくいパターンです。
  • Bの例「◯◯の選び方」と「◯◯を選ぶポイント」。言葉は違いますが、読む人も、求めている答えも同じです。これは整理の候補になります。
  • Cの例「◯◯の費用の全体像」と「◯◯の初期費用だけを詳しく」。大きい話と細かい話で役割が分かれているので、残したうえでお互いから案内を出すのが向いています。

見分けるときの、いちばん簡単な作業

頭の中で考えると迷います。おすすめは、紙でもメモアプリでもいいので、気になる2ページについて次の2つだけを並べて書き出すことです。

  1. ページのタイトル(検索結果に出る一行)
  2. 本文のいちばん最初の見出し

この4行を上下に並べて眺めると、驚くほどはっきりします。タイトルも最初の見出しも同じことを言っているなら、Bの整理候補。どちらかが「知りたい人」、どちらかが「頼みたい人」に向いているなら、Aとして両方残して大丈夫です。判断がつかないときは、それぞれのページで最後に読者にしてほしい行動(詳しく読む/問い合わせる)を書き足してみると、違いが出てきます。

削除は最後の手段です

書いたページを消すのは、いつでもできます。先にやるべきは、それぞれのページの役割を決めることです。役割さえ決まれば、タイトルと最初の見出しを書き直すだけで住み分けができ、消さずに済むことが少なくありません。ページを消したりURLを変えたりすると、これまで読まれていた分まで失うことがあり、その場合は引っ越し先を伝える設定まで必要になります。まず役割、次に書き直し、どうしても重なるときだけ整理。この順番で進めると、やり直しが効かない作業を避けられます。

見つけたあとの直し方:統合する・役割を分ける・リンクで繋ぐ

同じ検索ワードで自社のページ同士が席を取り合っている、と分かったら、取れる手は大きく三つです。いきなり片方を消すのではなく、どれが一番合うかを考えてから手をつけると失敗が減ります。

1. 統合する:弱いほうを強いほうに寄せる

内容がほとんど重なっていて、分けておく理由がない場合はこれが一番すっきりします。

  1. 検索から人が多く来ているほう、問い合わせに繋がっているほうを「残す側」に決めます。
  2. 消す側の本文のうち、残す側にない説明・具体例・写真を、残す側に書き足します。文章をそのまま貼るのではなく、見出しの流れが自然になるよう並べ直します。
  3. 消す側のページに、他のページや外部からリンクが向いていないか確認します。社内の他ページからのリンクは、残す側のURLに貼り替えます。
  4. 消す側のURLから、残す側のURLへ転送の設定をします。これは301リダイレクトと呼ばれるもので、引っ越し後の郵便転送のようなものだと思ってください。古い住所に届いた人も、新しい住所に自動で届きます。
  5. 転送が効いていることを、実際に古いURLをブラウザに打ち込んで確かめます。

注意点:転送を設定する前に、やみくもにページを削除しないでください。そのページ経由で来ていた人も、これまで積み上げた評価も、丸ごと行き場をなくします。「消す前に転送」の順番だけは守る、と覚えておけば十分です。転送の設定方法が分からない場合は、制作会社に「このURLからこのURLへ301で転送してほしい」と伝えれば通じます。

2. 役割を分ける:読む人の目的をずらす

どちらも残したい、内容にそれぞれ価値がある、という場合はこちらです。タイトルと見出しを書き換えて、片方を「知りたい人向け」、もう片方を「頼みたい人向け」にずらします。

  • (例1)「外壁塗装の費用」「外壁塗装の費用」→「外壁塗装の費用相場と内訳|何にいくらかかるのか」/「外壁塗装の料金表とお見積りの流れ」
  • (例2)「相続登記について」「相続登記について」→「相続登記とは?自分でやる場合の手順と必要書類」/「相続登記のご依頼|当事務所の対応範囲と費用」
  • (例3)「歯のホワイトニング」「歯のホワイトニング」→「ホワイトニングの種類と違いを比較」/「○○市のホワイトニング|当院の施術メニュー」

本文の中身も、タイトルに合わせて整えます。知りたい人向けのページから料金表を外し、頼みたい人向けのページから一般論を減らす。重なりが減るほど、検索する側にとっても選びやすくなります。

3. リンクで繋ぐ:見せたいページに案内する

統合するほどでもなく、役割も分けづらいときは、両方の記事の本文中や末尾から、お互いに「関連する内容はこちら」と案内を置きます。とくに、検索から人が来ているほうのページから、本当に見てほしいページ(申し込みや相談のページ)へ、文章の流れの中で自然にリンクを置くと、来た人が迷わずに済みます。アンカー(リンクにする語句)は「こちら」ではなく、リンク先の内容が分かる言葉にしてください。

直したあとの見方

手を入れてすぐに結果が見えることは、まずありません。検索エンジンがページを読み直し、評価が落ち着くまでには数週間から数か月かかります。途中で順位が一時的に乱れることもあります。また、これらの対処をしたからといって、順位が上がることをお約束するものではありません。あくまで「評価が分散している状態を解消する」ための整理です。

運用としては、月に一度、主要なキーワード(数個で十分です)だけ確認するくらいで構いません。毎日見ても動きませんし、気持ちが消耗するだけです。月初に5分、検索結果に出ているのがどのページか見る。それだけ続けていれば、争いが起きたときにも早めに気づけます。

ページを統合する4つの手順

  1. 残す側を決める検索流入や問い合わせが多いほうを残す
  2. 内容を書き足す消す側の有用な情報を残す側へ反映する
  3. リンク貼り替え社内の他ページからのリンク先を変更する
  4. 転送を設定する削除する前に301リダイレクトを設定する

まとめ:ページが増えてきたのは、書き続けてきた証拠

カニバリとは、自社のページ同士が同じ検索ワードで席を取り合っている状態のことです。他社と争っているのではなく、身内同士で検索結果の一席を分け合ってしまっている、と考えると分かりやすいと思います。

この記事の要点

  • 確かめ方は2つで足ります。Googleの検索窓に「site:自社ドメイン 調べたい言葉」と入れて似たページが並んでいないか見る。もう一つは、Search Console(グーグルが無料で出している、検索からの来訪が見える画面)の「検索パフォーマンス」で、一つの検索ワードに対して複数のページが表示されていないかを見る。どちらも5分かかりません。
  • 似ているだけなら、そのままでかまいません。読み手の目的が違うページ(たとえば「料金を知りたい人向け」と「事例を見たい人向け」)は、言葉が重なっていても役割が違います。無理に減らす必要はありません。
  • 直し方は3通り。中身がほとんど同じなら片方に統合して、残した方へ転送をかける。どちらも残したいなら見出しと書き出しで役割をはっきり分ける。関係が深いなら内部リンクで繋いで、どちらが本命かを読み手にも機械にも伝える。

急いで消さないでください

カニバリに気づくと、つい古いページを消したくなります。ですが、消したページにも読んでくれている人や、他のサイトからの紹介が付いていることがあります。まずは1か月分の数字を見て、どちらが読まれているかを確かめてから手を付ける。この順番を守るだけで、失敗はかなり減ります。301リダイレクトの仕組みを押さえておくと、統合するときに安心です。

そもそも、ページが重なるほど増えたということは、これまで手を動かして書き続けてきたということです。何もない状態からは、カニバリは起きません。整理すれば活かせる資産が、すでに手元にある状態だと受け取っていただければと思います。

私たちについて

SHIROTSUME GRASS株式会社の本業は、法人向けの中古スマートフォン・パソコンの買い取りと販売です。その集客を、自分たちでSEOの記事を書いて行ってきました。結果が出たので、同じやり方を他のお店や会社にもお手伝いしています。代行だけをしてきた会社ではない、というところが違いだと思っています。

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