税理士事務所が地域名以外で見つけてもらうホームページの作り方
SHIROTSUME GRASS株式会社 / 2026年10月9日公開
税理士事務所のホームページというと、「◯◯市 税理士」で見つけてもらうことを前提に作られていることが多いと思います。実際そこは激戦で、長く運営されている事務所や広告を出している事務所が並びます。ここだけで勝負しようとすると、どうしても分が悪い。けれどそれは、ホームページの出来が悪いからではありません。入口を一つしか用意していないだけです。
依頼される方は、必ずしも地域名から探しません。「親の家を相続したけれど何から手をつければいいのか」「会社にしたほうが得なのか」「税務署から書類が届いた」——困りごとそのものを、そのままの言葉で打ち込みます。この記事では、地域名以外のどんな言葉で探されているのか、そしてホームページに何が書いてあれば「この先生に聞いてみよう」と思ってもらえるのかを、費用をかけずに自分で確かめられる手順とあわせて書いていきます。
「地域名+税理士」で探す人は、実は全体の一部にすぎない
先に結論をお伝えします。税理士をお探しの方が検索する場面は、大きく3つに分かれます。地域名で探すのは、そのうちの1つだけです。
- すでに「税理士に頼む」と決めていて、近くの事務所を探している(例:「新宿区 税理士」「〇〇市 税理士 法人」)
- 困りごとの中身がまだわからず、調べている(例:「売上1000万円超えたら どうなる」「相続した家 売ったら税金」「インボイス 一人親方 どうすれば」)
- 今お願いしている税理士に不満があり、他と比べている(例:「税理士 変更 タイミング」「税理士 連絡が遅い」「顧問料 相場 月いくら」)
2番目と3番目の方は、地域名を打ち込みません。頭にあるのは地名ではなく、自分の困りごとそのものだからです。つまり地域名のページだけで構成されたホームページは、3つある入口のうち2つが開いていない状態になります。
地域名中心の作りになっているのは、無理もないことです
士業のホームページは長いあいだ「地域名+士業名」で探されるものだという前提で作られてきました。制作会社が用意するひな形も、トップページに事務所概要、業務内容、アクセス、という並びがほとんどです。業界の慣習としてそうなっていたので、いま地域名中心の作りになっているのは当然ですし、何か手を抜いた結果ではありません。ただ、探す側の行動が変わっている以上、入口を増やす余地がそのまま残っている、ということです。もったいない話だと思います。
困りごとから入ってきた方は、相談の温度が違う場合がある
これは断定できる話ではありませんが、そういう性質があります。「地域名+税理士」で探している方は、すでに知人の紹介や金融機関からの紹介で候補が決まっていて、念のため他も見ている、という場合が少なくありません。一方で「相続 申告 期限 過ぎた」「個人事業 法人成り 損益分岐」といった言葉で調べている方は、まさに今、判断に迷っている最中です。答えが書いてあるページにたどり着いたとき、そのまま「この先生に聞いてみよう」となる距離が近い。何の言葉で見つけてもらうかは、問い合わせの質にも関わってきます。
最初の一歩:事務所名以外の言葉で、自分のサイトを探してみる
難しい道具は要りません。今日できる確認作業です。
- スマートフォンかパソコンでGoogleを開きます。
- 事務所名や地域名は使わずに、ご自身がよく相談を受ける内容をそのまま打ち込みます。例:「freee 記帳 丸投げ」「飲食店 開業 税理士 いつから」「役員報酬 決め方」。
- 検索結果の1ページ目(スクロールして10件ほど)に、自分の事務所のページが出てくるかを見ます。
- 出てこない場合、代わりに何が出ているかをメモします。他事務所のページか、大手の会計ソフト会社の解説記事か、まとめサイトか。
- これを、よく受ける相談の上位5つ分くり返します。
ほとんどの場合、1ページ目に自分の事務所は出てこないはずです。それが普通です。ここで見えてくるのは「負けている」ことではなく、まだ書いていないページがどこにあるかです。次の章では、依頼される方が実際に打ち込んでいる言葉を無料で洗い出す方法を具体的にお伝えします。すでにアクセスのある方は、どんな言葉で来ているかを確かめる方法も合わせて見ておくと、手元の事実から始められます。
依頼される方が実際に打ち込む言葉を、無料で洗い出す4つの方法
どんな言葉で探されているかは、想像ではなく実際の検索画面から拾えます。費用はかかりません。4つの方法を順番にやれば、1時間ほどで数十個の言葉が集まります。

1. 検索窓に打ち込んだ途中で出る候補を控える
- Googleの検索窓に「相続税」とだけ打ち込みます。Enterは押しません。
- 検索窓の下に候補が10個ほど並びます。これは実際によく検索されている言葉の組み合わせです。
- 「相続税 申告 いくらから」「相続税 税理士 報酬」など、出てきたものをそのままメモに貼ります。
- 同じ要領で「法人成り」「確定申告 間に合わない」「記帳代行」「税務調査」「インボイス」など、扱っている業務の言葉で繰り返します。
- 余裕があれば「相続税 あ」「相続税 い」と五十音を1文字ずつ足すと、候補が入れ替わって一気に数が増えます。
2. 検索結果の一番下にある「関連する検索」を書き写す
キーワードで実際に検索し、結果ページを一番下までスクロールします。そこに「関連する検索」として8個前後の言葉が並びます。候補と重なるものもありますが、「相続税 自分で申告 デメリット」のように、候補には出てこない本音寄りの言葉が混ざっていることがあります。全部書き写してください。
3. 「他の人はこちらも質問」の質問文をそのまま控える
検索結果の途中に、折りたたまれた質問が並ぶ箱が出ることがあります。クリックすると答えが開き、さらに質問が増えていきます。ここに出るのは依頼される方が使っている言葉そのものです。「税理士に相続を頼むといくらかかりますか」「顧問契約なしで申告だけ頼めますか」といった文は、言い換えずに原文のまま控えておきます。あとでページの小見出しにそのまま使えます。
4. Search Consoleで「出ているのに選ばれていない言葉」を探す
Google Search Console(サーチコンソール=自分のサイトがどんな言葉で検索結果に出たかを無料で見られるツール)を使います。未登録ならSearch Consoleの登録手順から先に済ませてください。
- 左のメニューから「検索結果」を開きます。
- 上部の「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」の4つのタブを全部オンにします。
- 期間を「過去6か月」などに広げます。
- 下の表で「クエリ」タブを選び、表示回数の多い順に並べます。
- 表示回数は多いのにクリックがほとんどない行を探します。
これがあなたのページは検索結果に出ているのに、選ばれていない言葉です。新しくページを作るより先に、ここを直すほうが手応えが早いことがよくあります。すでに届いている言葉の確かめ方はどんな言葉で来ているかを確かめる方法にまとめています。
集めた言葉を3つに分ける
最後に、集めた言葉をExcelやスプレッドシートの1列に貼り付け、隣の列で次の3つに分類します。
- 困りごと型…「税務調査 連絡が来た」「確定申告 間に合わない」。不安が先にある言葉。
- 手続き型…「法人成り 手続き 流れ」「相続税 申告 必要書類」。やり方を知りたい言葉。
- 比較型…「税理士 顧問料 相場」「税理士 変更 タイミング」。依頼先を選んでいる段階の言葉。
同じ「相続税」でも、この3つでは書くべき中身がまったく違います。分類しておけば、次にどのページを作るかで迷わなくなります。
検索語を洗い出す4つの手順
- 検索窓の候補を控える業務の言葉を打ち込み出た候補をメモ
- 関連する検索を写す検索結果の最下部に並ぶ言葉を記録する
- 質問文をそのまま控える「他の人はこちらも質問」の文を控える
- ツールで未選択語を探す表示が多くクリックのない言葉を探す
税理士事務所で狙える言葉を、相談内容ごとに整理する
前の章で洗い出した言葉は、そのまま並べても手がつけられません。相談内容ごとに分けて、「依頼者がどのくらい決めかけているのか」「そのためにどんなページを用意するのか」をセットで考えると、書く順番が見えてきます。下の表は、税理士事務所でよくある相談領域ごとに、一般的に想定される検索の言葉をまとめたものです。
| 相談領域 | 依頼者が打ち込みそうな言葉の例 | 相談に至るまでの気持ちの段階 | 用意すべきページの型 |
|---|---|---|---|
| 相続・贈与 | 相続税 申告 必要か/親の家 名義変更 いくら/生前贈与 110万 やり方 | そもそも手続きが要るのか分かっていない | 要否の判定をやさしく説明する解説ページ+費用の目安 |
| 法人成り・会社設立 | 個人事業主 法人化 目安 売上/会社設立 自分でやる 費用 | 損得を比べている最中 | 比較表のあるページ(個人のまま/法人化した場合) |
| インボイス・消費税 | インボイス 登録しないとどうなる/簡易課税 どっちが得 | 制度に振り回されて不安 | よくある誤解を正す解説+自社の業種別の考え方 |
| 創業融資・資金繰り | 創業融資 通らない 理由/事業計画書 書き方 飲食 | 期限が迫っていて急ぎ | 手順ページ+必要書類の一覧 |
| 税務調査 | 税務調査 連絡きた どうする/税務調査 立ち会い 費用 | 不安が強く、今日明日で相談先を探す | 流れの説明+対応可否と連絡方法を目立たせる |
| 顧問税理士の変更 | 税理士 変更 タイミング/税理士 合わない/税理士 連絡が遅い | 不満はあるが切り出せずにいる | 引き継ぎの手順と、現在の税理士への伝え方 |
| 確定申告・副業・不動産所得 | 副業 20万以下 申告/不動産所得 経費 どこまで | 自分でやるつもりで調べている | 自力でできる範囲を示し、頼む境目を書く |
| 事業承継・M&A | 会社 後継者 いない 選択肢/株 引き継ぎ 税金 | 数年先を見据えて情報収集 | 選択肢の整理と、初回相談の案内 |
この表の言葉は「仮説」であって、答えではありません
ここに並べた言葉は、一般的に想定される例として挙げたものです。実際にその言葉で探している方がどれだけいるかは地域や事務所の得意分野で変わりますので、必ず前の章でご紹介した方法(検索窓に出てくる候補、検索結果の下に並ぶ関連ワード、実際に届いた質問のメモなど)で、ご自身の手で確かめてください。どんな言葉で来ているかを確かめる方法も合わせて見ておくと、すでに拾えている言葉と、これから足す言葉の区別がつきます。
競合が多い言葉かどうかは、検索結果1ページ目で見分ける
狙う言葉を決めるとき、難しさの目安は特別なツールがなくても分かります。その言葉で実際に検索して、1ページ目の中身を上から眺めてください。
- 上部が広告(「スポンサー」と表示されたもの)で埋まっている…お金をかけて取りに行く会社が多い言葉です。記事で上に出るのは時間がかかります。
- 大手の比較サイトや税理士紹介ポータルばかりが並んでいる…1件の事務所のページが入り込む余地が小さい状態です。
- 国税庁など公的機関の案内と、個人の事務所のページが混ざっている…ここは狙い目です。同じくらいの規模の事務所が載れている、という証拠になります。
- 検索結果の上に出るAIの要約だけで答えが完結している…調べて終わる言葉なので、相談にはつながりにくいと考えます。
おすすめは、「相続税 申告 必要か」のような大きな言葉を正面から狙うのではなく、「相続税 申告 必要か 不動産だけ」のように条件を一つ足した言葉から書きはじめることです。探している方の状況がはっきりしているぶん、読んだあとに連絡をいただける確率も上がります。小さな言葉で書いたページが増えてくると、結果として大きな言葉でも拾われやすくなっていきます。
見つけてもらうためのページに、何を書けばいいのか
検索で入口になるページは、事務所紹介とは役割が違います。読む方は「自分の状況がどれに当たるのか」「いくらくらいかかるのか」「自分でできるのか、頼むべきなのか」を知りたくて来ています。その順番どおりに答えていくと、一本の型になります。

1ページの基本の型(6つのかたまり)
- 相談者の状況を、冒頭で言い直す。「相続税がかかるかどうか自体わからない段階の方へ」「親の家と預金を相続することになったが、何から手をつければいいか決まっていない方へ」。読んだ人が「まさに自分だ」と思えれば、そこから先を読んでもらえます。
- 先に結論と目安を出す。「基礎控除を超えなければ申告は不要です」「申告期限は亡くなった日の翌日から10か月です」。結論を後ろに回すと、途中で離脱されます。
- 判断の分かれ目を具体的に書く。土地があるか、同居していたか、相続人が複数いて分け方が決まっていないか。分岐を箇条書きで示すと、読む方が自分で当てはめられます。
- 自分で進める場合の手順と、頼んだほうがよい分岐点。「必要書類はここで取れる」「この条件なら申告書は自力でも書ける」まで書いたうえで、「土地の評価が絡む」「期限が迫っている」「税務署から連絡が来ている」といった分かれ目を示します。
- 費用の考え方。総額を一律に出せなくても、何で金額が変わるのか(財産の種類、相続人の数、書類の揃い具合)は書けます。この説明があるだけで、問い合わせ時のやりとりが短くなります。
- 相談の流れ。初回相談は何分で、有料か無料か、何を持参すればいいか、面談かオンラインか。ここが空白だと、最後の一歩で止まります。
出し惜しみしないほうが、相談は来る
「ここまで書いたら自分で済ませてしまうのでは」と心配になるところですが、実際には逆に働くことが多いと考えられます。自分で判断できる範囲まで丁寧に書いてある文章を読んだ方は、「この人はわかっている」と感じます。そして、読み進めるうちに自分の案件が簡単ではないことに気づく。その気づきを与えたページが、相談先として選ばれます。逆に「詳しくはご相談ください」だけのページは、他の事務所と見分けがつきません。
事例が書けないときの代わりの書き方
守秘義務がある以上、具体的なお客様の話は書けない場面がほとんどです。その代わりに使えるのが「よくあるご相談の型」という書き方です。個人が特定されない形で、相談の類型だけを並べます。
- 「自宅と預金だけで、相続人がお子さん2人というご相談が多くあります。この場合に確認するのは…」
- 「開業して2年目、売上が伸びてきて消費税の扱いが気になり始めた段階のご相談です」
実在の個別案件ではなく、どういう相談がどう進むかの説明として書けば、守秘義務に触れずに具体性を出せます。実際に受けていない類型を作り話で書かないことだけは守ってください。
税法の言葉を、知らない人の言葉に置き換える
税理士の方は文章を書き慣れておられますが、書き慣れた相手は税務署と同業者です。ホームページの読者は、税法の用語をほとんど知りません。そして人は、意味のわからない言葉が出てきた時点でページを閉じます。検索される言葉もまた、日常の言い方のほうです。
- 更正の請求 → 払いすぎた税金を返してもらう手続き
- 小規模宅地等の特例 → 自宅の土地の評価額を大きく下げられる仕組み
- 青色申告の承認申請 → 税金が軽くなる申告方法を使うための届け出
- インボイス制度 → 取引先が消費税を差し引くために必要な請求書のルール
- 修正申告 → 出した申告の間違いを自分から直す手続き
- 準確定申告 → 亡くなった方の分の確定申告
正式名称を消す必要はありません。「小規模宅地等の特例(自宅の土地の評価額を大きく下げられる仕組み)」のように、初出で一言そえるだけで十分です。検索で探している方の言葉と、専門家としての正確さを、両方そのページに載せておく形になります。なお、どんな言い方で実際に人が来ているかは、検索語を無料で調べる方法で後から確かめられますので、公開後に言い換えを足していくのが現実的です。
問い合わせの一歩手前で止まってしまう理由と、その直し方
検索から人は来ている、ページも最後まで読まれている。それなのに連絡が来ない——このときに足りていないのは、文章の量ではなく「あと一歩を踏み出すための手がかり」であることがほとんどです。税務の依頼は金額も付き合いの長さも大きいので、読む側は慎重になって当然です。ここでは、改善の余地が残っていることの多い箇所を順に挙げます。すべて直せば必ず問い合わせが増える、というものではありませんが、確認するだけなら費用はかかりません。
1. 料金の手がかりがまったくない
「要相談」だけだと、複数の事務所を見比べている方の検討先から外れやすくなります。顧問料は規模や業種で変わるため一律に出せないのは当然ですが、範囲と条件をつけて出すことはできます。たとえば「月額◯円〜(年商◯千万円未満・訪問は年◯回の場合)」「記帳代行を含む場合/ご自身で入力される場合」「決算申告料は別途◯円〜」といった書き方です。何が料金に含まれ、何が別途なのかが分かるだけでも、問い合わせの質は変わります。料金が出しにくい仕事の書き方は、業種が違っても考え方は共通です。
2. 誰が対応するのかが見えない
事務所名と所在地だけで、担当する方の情報がないページは少なくありません。顔写真、略歴、登録番号を含む正式な資格表記(税理士/所属税理士会・支部)、得意な分野(建設業、医療、相続、創業期など)を載せます。「この人に相談するのだ」と像が結べることが、最後のひと押しになります。
3. 相談のハードルを下げる一文がない
初めて税理士に連絡する方は「いきなり費用を請求されないか」を気にしています。次のような一文を、問い合わせボタンのすぐ近くに置いてください。
- 初回相談30分無料(その場で契約をお願いすることはありません)
- オンライン面談に対応(Zoom・Google Meet)
- 平日19時まで、土曜も事前予約で対応
- 他の事務所からの切り替えのご相談も可
4. 問い合わせフォームの項目が多すぎる
会社名、住所、年商、従業員数、決算月まで必須になっていると、途中で手が止まります。必須は名前・連絡先・相談内容の3つまでに絞り、残りは任意にします。送信後に何が起きるか(「2営業日以内にご返信します」)も書き添えておくと安心されます。
5. 電話番号が画像になっている
スマートフォンで番号をタップしても発信できない状態です。確認方法は、ご自身のスマホでページを開き、番号を長押ししてみること。文字として選択できなければ画像です。制作会社に「電話番号をタップで発信できるようにしてほしい」と伝えれば対応できます。
6. スマホで文字が小さい・表が横にはみ出す
料金表や比較表は、パソコンでは整っていてもスマホで崩れがちです。実機で開き、横にスクロールしないと読めない箇所がないか見てください。読みにくい表は、箇条書きに置き換えるだけでも改善します。
7. 更新日が数年前のまま
インボイス制度や電子帳簿保存法のように取り扱いが変わる分野では、古い日付がそのまま残っていると「今の情報か分からない」と判断されます。内容を確認して現行の扱いに直し、更新日を入れ直す。これは信頼に直結する、優先度の高い作業です。
問い合わせ前の確認項目
- 料金の手がかり範囲や条件をつけた目安を記載する
- 対応者の情報顔写真や略歴、正式な資格表記を載せる
- 相談への配慮初回無料やオンライン対応などを明記する
- フォームの項目必須は名前・連絡先・相談内容に絞る
- スマホ表示の確認電話タップ発信や表の崩れがないか確認
書いたあとに見る数字と、続けるための現実的なペース
ページを増やしたあと、何を見れば進んでいるのか分からないまま手が止まってしまうことがあります。見るべき数字は多くありません。Google Search Console(グーグル・サーチコンソール=自社サイトが検索でどう扱われているかを無料で見られる道具)の3つだけで十分です。
見るのは3つの数字だけ
- 表示回数……検索結果の画面に自社のページが出た回数。読まれたかどうかに関わらず、「候補として並んだ」数です。
- クリック数……その中から実際に選ばれて開かれた回数。
- 平均掲載順位……出たときにだいたい何番目あたりにいたか。
手順は、Search Consoleの左側のメニューから「検索結果」を開き、画面上の「表示回数」「平均掲載順位」のチェックを入れて4つとも表示させます。期間は「過去3か月」に変更し、下の「ページ」タブで記事ごと、「クエリ」タブで検索された言葉ごとに並べ替えて見ます。どんな言葉で来ているかを確かめる方法も合わせて目を通しておくと、数字の読み方がつかみやすくなります。
見るタイミングは1〜3か月後でいい
公開した翌週に数字が動かなくても、まったく普通のことです。検索の機械がページを読み取り、評価が落ち着くまでには時間がかかります。相続や事業承継のように調べる人が多い分野でも、数字として形になるのは数か月先というつもりでいたほうが、気持ちが折れません。毎日見ると一喜一憂するだけなので、月に一度、同じ日に見ると決めてしまうのが現実的です。
数字によって打ち手を変える
やみくもに書き足すと労力が無駄になります。次の順で確かめると、無駄打ちが減ります。
- 表示回数がほとんどない……そもそも検索結果に並んでいない状態です。選んだ言葉が実際には使われていないか、ページの数が足りていない可能性があります。前の章で洗い出した言葉に戻り、相談内容ごとのページが揃っているかを見直します。
- 表示回数はあるのにクリックが少ない……候補には並んでいるのに選ばれていません。検索結果に出るタイトルと、その下の2行の説明文を書き直します。「相続税申告のご相談」よりも「相続税申告|初回相談無料・申告期限が近い方もご相談ください」のように、誰向けで何ができるかが一目で分かる形に変えます。
- クリックはあるのに問い合わせがない……読まれてはいるので、前章の受け皿の問題です。料金の目安、相談の流れ、連絡手段を見直します。
月1〜2本でも積み上がる
税理士事務所の場合、年明けから3月までは書く時間が取れなくて当たり前です。無理をして止まるより、最初から年間計画に「確定申告期は書かない」と織り込んでおくほうが続きます。残りの9か月で月1〜2本なら、年に10本から18本。相談内容ごとのページが10本あれば、入口は十分に増えます。
そしてもう一つ。新しく書くより、すでにあるページを書き直すほうが手応えが出やすい場面が多くあります。表示回数はあるのに順位が伸びないページは、すでに検索の機械に認識されている証拠です。そこに料金の目安や想定される質問を足すほうが、ゼロから1本書くより短い時間で済みます。月2本のうち1本は書き直しに充てる、という配分をおすすめします。
当社の実例:サイトを作り替えずに整えた例
お手伝いしている全国13教室の教育事業者様では、今のホームページはそのままに、記事の末尾にお問い合わせへの道を付け、記事同士のつなぎ方と見出しを整えました。新しい記事は1本も書かずに、2週間で検索からのクリックが323回から366回(+13%)になりました(Google Search Consoleの実測・2026年8〜9月)。業種は違っても、「すでにあるページの並べ方とつなぎ方」から見直せることは多くあります。
まとめ
税理士事務所のホームページが見つけてもらえる入口は、地域名の中だけにあるわけではありません。実際に相談を考えている方は、「相続した実家をどうしたらいいか」「インボイスの処理が合っているか不安」「売上がいくらになったら法人にするべきか」といった、困りごとそのものの言葉で検索しています。その言葉に答えるページがあるかどうかが、問い合わせの数を左右します。
この記事でお伝えした5つの手順
- 依頼される方の言葉を集める。検索窓に途中まで打ったときに出る候補、検索結果の下に並ぶ関連語、実際に受けた相談の第一声のメモ、同業の方のページの見出し。この4つだけで、かなりの数の言葉が無料で集まります。
- 相談領域ごとにページを用意する。相続、開業・法人成り、インボイスや年末調整、建設業や医院といった業種別。1ページに全部を詰め込まず、相談の種類ごとに分けます。
- 結論から出し惜しみせず書く。「税理士に頼むかどうか迷っている段階の方」が読んでいます。費用の目安、進め方、期限、自分でできる範囲まで書いたほうが、かえって相談されます。
- 受け皿を整える。料金の考え方、担当する方の顔と経歴、初回相談が無料か有料か、連絡から面談までの流れ。ここが空白だと、読んでくれた方の手が止まります。
- Search Consoleで確かめる。どんな言葉で検索結果に表示されているか、表示はされているのに読まれていないページはどれか。月に一度、どんな言葉で来ているかを確かめるだけでも、次に書くべきページが見えてきます。
順番に進めれば、どれも費用をかけずに始められることばかりです。一度にすべてをやろうとせず、相談の多い領域からひとつずつページを足していくくらいのペースで十分です。業務の合間に書くものですから、月に1本でも積み上がれば形になります。
ご自身のサイトの現状は、意外と見えにくいものです
とはいえ、自分のホームページが今どんな言葉で検索結果に出ていて、どこで読み手の手が止まっているのかを客観的に見るのは、なかなか難しいところです。毎日見ているページほど、足りない情報に気づきにくくなります。
もしよろしければ、シロツメWebの無料のホームページ診断をお使いください。シロツメWebを運営するSHIROTSUME GRASS株式会社は、もともと法人向けの中古スマートフォン・PCの買い取りと販売が本業で、その集客を自分たちでSEO記事を書いて行い、結果が出たので他社にもご提供するようになりました。お申し込みに必要なのは、ホームページのURLとメールアドレスだけです。順位や問い合わせ件数をお約束するものではありませんが、今どこに手を入れると効きそうかを、第三者の目でお伝えします。
いまの状態を、数字でお出しします
サイトのURLをひとつ教えていただくだけで結構です。どこに直せるところがあるかを調べて、優先順位をつけた診断書をお送りします。費用はかかりません。ご覧いただくだけで終わっていただいても構いません。
シロツメWeb(SHIROTSUME GRASS株式会社)/検索順位を保証するものではありません。
シミュレーター月に何件増えれば、元が取れるか
プランと、お仕事1件あたりの利益を入れてみてください。月額をまかなうのに必要な件数を計算します。
月額をまかなうのに必要な件数
1件/月
最初の1年(初期費用を含めて 41万円)なら、年に9件でまかなえる計算です。
まずは無料で診断する →月額÷1件あたりの利益で出した計算です。件数が増えることをお約束するものではありません。料金は税別、Cプランは最低価格で計算しています。