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塗装業の施工事例、ビフォーアフター写真の載せ方|問い合わせに繋がる書き方

SHIROTSUME GRASS株式会社 / 2026年11月2日公開

外壁塗装や屋根塗装の施工事例は、お店の仕事の質がいちばん素直に伝わる場所です。きれいに仕上がった写真が並んでいるのに問い合わせにつながらない、というお話はよく伺います。これは写真の出来が悪いからではなく、見ている方が「うちの家もこうなるのか」を判断するための材料が、写真の周りに少しだけ足りていないことがほとんどです。せっかくいい仕事をされているのに、それが伝わりきっていないのはもったいないと感じます。

この記事では、すでにある施工事例を、読む人の判断材料に変えるための具体的なやり方をまとめました。撮影のときに角度を揃えること、施工前の傷みを一言添えること、使った塗料と工程、築年数・面積・工期、そして誤解を生まない価格の書き方まで、順番どおりに進められる形でご紹介します。事例が数件しかない場合でも始められる形も最後のほうに置いていますので、できるところから一つずつ取り入れてみてください。

ビフォーアフター写真が問い合わせにつながらない理由は「情報が写真の外にないから」

先に結論から書きます。施工事例を見ている人が知りたいのは、「きれいになった」ことそのものではありません。自分の家と条件が近いか、いくらくらいで、どれくらいの日数がかかるのか、この二つです。写真だけが並んでいると、見た目の変化は伝わっても、この二つには答えられません。だから「きれいだな」で終わり、比較検討の途中で別の会社のページへ移っていきます。

施工事例の役割は、作品集ではなく見積もりを頼む前の不安を減らす資料です。塗装は金額が大きく、しかも家ごとに条件が違います。だから見ている人は、無意識に自分の家と照らし合わせながら読んでいます。築25年で北側の外壁にコケが出ている、屋根のスレートが色あせている——そういう自分の家の状態に近い事例が一件でも載っていれば、「この会社なら話が早そうだ」と判断できます。逆に、どの事例も同じようにきれいな仕上がり写真だけだと、比べる手がかりがありません。

写真中心になるのは、むしろ自然なこと

現場では、仕上がりの写真を撮るのがいちばん手が届きやすい作業です。職人さんが現場で何枚も撮って、それを順番に載せていく。これは真っ当な運用で、何も間違っていません。ただ、現場を知っている人の頭の中にある情報が、ページには出ていない。惜しいのはそこだけです。築年数も、どんな劣化だったかも、どの塗料を何回塗ったかも、現場の方は全部わかっている。それを一言ずつ文字にするだけで、同じ写真が判断材料に変わります。

この記事で足していく6つの要素

難しい話はありません。既にある事例に、次の6つを足していくだけです。この記事では、このあとそれぞれを手順として説明します。

  • 施工前の傷みの説明…「色あせ」「ひび割れ」「コケ」「塗膜のはがれ」など、何が起きていたかを1〜2行で
  • 撮影角度を揃えた写真…施工前と施工後を同じ位置・同じ高さ・できれば同じ時間帯で撮る
  • 使った塗料と工程…塗料の種類(シリコン、フッ素など)と、下塗り・中塗り・上塗りの回数
  • 建物の条件…築年数、延床または塗装面積、階数、屋根の種類
  • 工期…着工から完工までの日数と、足場の設置・解体を含むかどうか
  • 価格帯…ぴったりの金額ではなく、条件を添えた範囲で

このうち、文字数にすれば一件あたり200〜300字ほどです。写真はもう手元にあるのですから、追加で必要なのは現場の記録を少し書き写す手間だけ。全部をいっぺんに整える必要もありません。まずは直近の1件、できれば問い合わせの多い工事内容の1件から始めれば十分です。

なお、事例が数件しかない状態でも、この形で書けば一件あたりの情報量は大きく増えます。件数で勝負しようとすると手が止まりますが、中身の濃さなら今日から変えられます。事例ページ以外の入口づくりまで含めて考えたい場合は、工務店のホームページから問い合わせを増やす要点も合わせて参考にしてください。

写真の撮り方:角度を揃えるだけで伝わり方が変わる

ビフォーとアフターの写真が、別々の角度・別々の距離で撮られていると、見る人は「どこがどう変わったのか」を頭の中で組み立て直さなければいけません。逆にいえば、立ち位置を揃えるだけで、特別な機材がなくても違いははっきり伝わります。撮影はスマートフォンで十分です。大切なのは画質よりも、前と後が同じ条件で並んでいることです。

写真の撮り方:角度を揃えるだけで伝わり方が変わる

撮影の手順

  1. 着工前に、撮った位置を記録する。マンホール、塀の角、隣家のブロックの継ぎ目など、動かないものを足元の目印にします。地図アプリにピンを落とす、または「南面・道路側・門柱の正面から3歩下がった位置/目線の高さ」と撮影メモに一行残しておくと、完了時に迷いません。
  2. 完了時に、同じ位置・同じ高さ・できれば同じ時間帯で撮る。着工前の写真をスマホの画面に出し、見比べながら構図を合わせると早いです。高さは、しゃがんだり背伸びしたりせず「立ったまま目線」で統一すると再現しやすくなります。
  3. 全景・面ごとの引き・劣化部分の寄りの3段階を撮る。全景は建物全体、引きは北面・南面など面ごと、寄りは傷んでいる箇所です。この3段階があると、ページを見た人が「自分の家でいうとここだ」と重ねて考えられます。
  4. 寄りの写真は、傷みの種類ごとに分けて撮る。手で触ると白い粉がつく状態(チョーキング)、ひび割れ、コケや藻、鉄部のサビ、シーリングの切れ。まとめて1枚にせず、1種類1枚にしておくと、後から説明を添えるときに書きやすくなります。
  5. 足場があるうちにしか撮れない所を必ず押さえる。屋根、二階の軒天、雨樋、ベランダの内側は、足場を解体すると二度と同じ角度では撮れません。完了時も同じ位置から撮れるよう、足場解体前の撮影を工程に組み込んでおくのが確実です。

撮るときの注意点

  • 天気と時間帯を揃える。晴天の直射日光は影が強く出て、同じ色でも別物に見えます。可能なら曇りの日、難しければ前後とも午前中など時間帯を合わせると比較しやすくなります。
  • 逆光を避ける。太陽を背にする位置に回り込むだけで、壁の色や質感がきちんと写ります。
  • 電柱・車・自転車が入らない位置を探す。前は停まっていた車が後では無い、という状態だと、見る人の目がそちらに行ってしまいます。
  • 近隣の家や人、表札や車のナンバーが写り込んでいないか確認する。掲載前に一度見直しておくと安心です。

並べ方も「揃える」

撮った写真は、ビフォーとアフターを横並び、スマートフォンでは上下に、同じサイズで並べます。片方だけ大きい、片方だけ縦位置、という並びは、違いよりも不揃いさのほうが目に入ります。縦横の向きも撮影時に統一しておくと、ページに載せるときの手間が減ります。並べたうえで「どちらが施工前か」が一目で分かるよう、写真のすぐ下に「施工前/施工後」と文字を入れておくと親切です。

この撮り方を一度決めてしまえば、あとは現場ごとに繰り返すだけです。職人さんに共有する場合は、手順を紙1枚にまとめて現場に置いておくと揃いやすくなります。

角度を揃える撮影手順

  1. 着工前の位置記録動かないものを足元の目印にしメモを残す
  2. 完了時の構図再現施工前写真を見比べ同じ位置と目線で撮る
  3. 3段階での撮影建物全景・面ごとの引き・劣化の寄りを撮る
  4. 傷みの種類別撮影チョーキングやひび割れを1種類1枚で撮る
  5. 足場解体前の撮影屋根や二階の軒天などは足場があるうちに撮る

施工前の傷みを一言添える:写真の横に書く1〜2行の作り方

ビフォーアフターを見比べたとき、読む人が本当に知りたいのは「きれいになったこと」ではありません。「この家のどこが、どう悪くなっていたのか」です。自分の家の外壁にも似たような症状が出ていれば、そこで初めて「うちも同じかもしれない」と自分の話として読み始めます。アフター写真の美しさは、残念ながらどの会社のページでも似て見えてしまいます。差がつくのは、施工前の状態を言葉にできているかどうかです。

専門用語は、その場で言い換える

現場では当たり前の言葉も、初めて外壁塗装を考える方には通じません。かといって用語を避けると説明が曖昧になります。おすすめは、用語を使ったうえで、すぐ横に普通の言葉を添える書き方です。

  • チョーキング → 手で外壁を触ると、白い粉が手につく状態
  • シーリングの劣化 → 窓まわりの隙間を埋めているゴム状の材料が切れて、すき間が見えていた
  • クラック → 外壁に髪の毛ほどの細いひび割れが入っていた
  • 塗膜の膨れ → 塗装の表面が部分的に浮いて、ぷくっと膨らんでいた
  • コケ・藻の発生 → 北側の壁が緑っぽく変色し、湿った状態が続いていた

この言い換えがあるだけで、読んだ方が自分の家の壁を触って確かめられるようになります。確かめた人は、その足で問い合わせに進みやすくなります。

1〜2行にまとめる4つの要素

長く書く必要はありません。次の4つを順番につなぐと、2行以内で収まります。

  1. どこが(南面の外壁/窓まわり/屋根の棟板金 など)
  2. どういう状態で(手で触ると白い粉がついた、すき間が見えていた)
  3. 放っておくとどうなるか(雨水が入り込みやすくなる、下地が傷む)
  4. そこで何をしたか(高圧洗浄のうえ下塗りを2回、シーリングを打ち替え)

悪い例と良い例を見比べる

よくあるのが「外壁が汚れていたので、きれいに塗り替えました」という一文です。間違ってはいませんが、これでは読んだ方は何も判断できません。

書き直すとこうなります。「南面の外壁は手で触ると白い粉がつく状態で、塗装の防水の力が落ちていました。このままだと雨水を吸い込みやすくなるため、高圧洗浄のあと下塗りを入れ、シリコン系の塗料で2回塗り重ねています。」――同じ現場でも、後者は読んだ方が自分の家と照らし合わせられます。写真では色の違いしか伝わりませんが、言葉にすると「なぜその工事が必要だったか」まで伝わります。

相談のきっかけを1行入れる

もうひとつ効くのが、お客様が最初に相談された理由を1行足すことです。「近所で足場が組まれているのを見て、そろそろうちもと思われた」「2階の窓の下に雨染みが出てきたのが気になっていた」といった一文です。工事の内容ではなく、動き出したきっかけの部分なので、同じ状況の方が「まさに今の自分だ」と感じます。掲載の際はお客様に一言確認し、地域名や建物が特定できる書き方は避けてください。

なお、この書き方は工務店のホームページから問い合わせを増やす要点とも共通します。写真の説明は、売り込みではなく判断材料として書く。そう決めておくと、文章が自然とまとまります。

塗料・工程・建物条件を表で整える:そのままコピーできる項目一覧

写真の横に添える文章は、毎回ちがう書き方をすると読む人が比べられません。事例ごとに同じ項目を、同じ順番で並べる。それだけで、読む人は「うちの家に近いのはどれか」を自分で探せるようになります。書く側も、毎回ゼロから文章を考えずに済むので、現場が立て込んでいる時期でも事例を増やしやすくなります。

塗料・工程・建物条件を表で整える:そのままコピーできる項目一覧

そのまま使える記載項目の一覧

下の表を一度ひな形として作っておき、事例ごとに中身を差し替えていく形がいちばん続きます。

記載項目 書き方の例 書くときの注意
建物の種類 木造2階建て 戸建て アパート・店舗なども同じ表記ルールで
築年数 築18年(前回塗装から10年) 前回塗装の時期も分かれば添える
おおよその塗装面積 外壁 約130㎡/屋根 約70㎡ 「約」を付け、実測値か概算かを明記
傷んでいた箇所 南面のチョーキング、北面のコケ、目地の痩せ 方角とセットで書くと具体的になる
使用塗料(外壁) ○○社/△△(シリコン系) メーカー名・商品名・グレードの3点で
使用塗料(屋根) ○○社/△△(遮熱タイプ) 外壁と分けて書く。混ぜない
選んだ理由 北面のコケが出やすいため、汚れが付きにくいとされる仕様を選定 一行で十分。言い切らず「とされる」
下地処理 高圧洗浄/ひび割れ補修/シーリング打ち替え やった作業だけを書く
塗り回数 下塗り1回・中塗り1回・上塗り1回 各回の塗料名も書けるとなお良い
付帯部 雨樋・破風・軒天・水切りを塗装 対象外の部分があれば正直に書く
足場 有(全面架設・メッシュシート) 隣地が近い場合の配慮も一言
工期 着工から完了まで12日(雨天2日含む) 天候による延長があった事実も書く
施工時期 2024年10月 季節が分かると乾燥条件の参考になる

塗料は「商品名+選んだ理由」をセットに

商品名だけが並んでいても、読む人にはグレードの違いが分かりません。「日当たりが強い南面なので、色あせしにくいとされる仕様にした」「коケが出やすい北面があるため、汚れが付きにくいタイプを選んだ」というように、その家の状態と塗料の選定を一行でつなぐと、値段の理由まで伝わります。ここが、相見積もりで金額だけを比べられない材料になります。

ただし「絶対に汚れません」「10年もちます」といった言い切りは避けてください。メーカーが公表している耐用年数の目安を引用する形にして、「メーカー公表の目安は○年」「立地や日当たりで変わります」と条件を添えるほうが、結果的に信用されます。

工程は写真と対応させる

下地処理や塗り回数は、文字で書くだけだと「本当にやったのか」が伝わりにくい部分です。高圧洗浄・ひび割れ補修・下塗り・中塗り・上塗りの各段階で1枚ずつ写真を残しておき、表の項目と写真を並べて対応させると、説明の重みが変わります。

  • 撮る順番を現場で固定しておく(洗浄前→洗浄後→補修→下塗り→上塗り)
  • 同じ壁面・同じ角度で撮ると、工程の違いが見比べられる
  • 全工程がそろわない現場もある。ある分だけ載せ、無い工程は書かない

すべての項目を一度に埋めようとすると続きません。まずは建物の種類・築年数・傷んでいた箇所・使用塗料・工期の5つから始めて、慣れてきたら項目を足していく。見出しの付け方は見出しh2・h3の付け方も参考に、事例ページ全体の形をそろえておくと、増えたときに読みやすくなります。

価格の書き方:範囲と条件を添えて誤解を生まないようにする

施工事例で一番迷うのが価格です。書かないと「だいたいいくらか分からない会社」として比較の段階で候補から外れやすく、かといって「120万円」とだけ書くと「うちも120万円でできるはず」と受け取られ、現地調査のあとで話がずれてしまいます。どちらの不安もあって伏せているなら、それは無理もないことです。解決策は、金額そのものを隠すことではなく、範囲で書く・条件を添える・含まれるものと含まれないものを示す、この3点をセットにすることです。

手順:3つの要素を順番に足していく

  1. 金額を範囲にする。「118万円」ではなく「110〜130万円台」と幅で書きます。実際の施工金額そのままでなく、丸めた範囲にすることで一件単価の詮索も避けられます。
  2. その金額が成立した条件を書く。建物の階数、延床または外壁の塗装面積、築年数、使った塗料のグレード。この4つがあれば、読む人は自分の家と比べられます。
  3. 工事の内訳の範囲を書く。足場、高圧洗浄、下地処理、外壁3回塗り、付帯部(雨樋・破風・水切りなど)まで含むのか、屋根や防水は別なのかを明記します。

型にすると、こうなります。

「外壁塗装 110〜130万円台(2階建て・延床約110㎡・築18年/シリコン系塗料/足場・高圧洗浄・下地補修・外壁3回塗り・付帯部塗装を含む。屋根塗装は別途)」

この1行があるだけで、写真の横の情報が「見た目の記録」から「判断材料」に変わります。

書き方のパターンごとの向き不向き

書き方 メリット 注意点
総額を範囲で書く 予算感がすぐ伝わり、比較検討の土俵に乗りやすい 条件を併記しないと、安い側の数字だけが期待値になる
㎡単価で書く 面積の違う建物にも当てはめやすい 足場や諸経費が別だと総額が大きく変わる。必ず別途項目を明示する
含まれるもの・含まれないものを列挙 後から「聞いていない」が起きにくい 項目が多いと読みにくい。5〜7項目に絞る
「この条件での実績価格です」と明記 見積りの約束ではないと伝わり、誤解が減る 一文だけだと見落とされる。金額のすぐ下に置く

必ず添える一文と、使わない表現

どのパターンで書く場合も、金額の直後に次のような一文を定型で入れておくと安心です。

  • 「金額は建物の面積・劣化の程度・立地条件によって変わります。」
  • 「上記はこの物件での実績であり、お見積り金額をお約束するものではありません。」
  • 「現地を拝見したうえで、お見積りをお出しします。」

逆に避けたいのが、根拠を示せない比較や断定です。「業界最安」「地域No.1」は、調べた範囲と時点を示せないと景品表示法上の問題になり得ます。「必ず15年もちます」も同様で、書くなら「メーカー公表の耐用年数は◯〜◯年」「当社の保証は◯年(条件は保証書に記載)」のように、出どころと範囲が分かる形にします。

チェックポイント

  • 金額の横に、階数・面積・築年数・塗料グレードの4点があるか
  • 屋根、防水、シーリング打ち替えなど「別途」の項目を書いたか
  • 「条件により変わります」の一文が、金額と同じ画面内にあるか
  • 事例ごとに書き方がばらついていないか(同じ型を使い回す)

価格の表現がそろうと、事例ページ同士の比較もしやすくなります。見積りの項目立て自体を整えたい場合は、見積書の項目立てとホームページへの載せ方の考え方も参考になります。

価格掲載前の確認点

  • 4条件の併記階数・面積・築年数・塗料グレードがあるか
  • 別途項目の明記屋根や防水など別途の項目を書いたか
  • 注意書きの配置条件により変わる一文が同画面内にあるか
  • 書き方の統一事例ごとに同じ型を使い回せているか

事例が少なくても始められる形と、写真まわりの小さな整え方

施工事例は何十件もそろっていないと意味がない、というものではありません。読む人が見るのは「自分の家と似た条件の事例が、きちんと説明されているか」の一点です。むしろ2〜3件でも中身が整っている方が、写真だけが大量に並んでいるページより判断材料になります。件数の少なさは不利ではなく、これから型を作れるという意味では身軽な状態でもあります。

まず1件を「見本」として作り込む

  1. 直近に終わった工事のうち、写真が一番きちんと残っている1件を選びます。
  2. その1件に、施工前の傷みの説明、使った塗料と工程、建物の築年数・面積・工期、価格の範囲まで、全部の項目を埋めます。
  3. 書き終わったら、その構成をそのまま「型」として保存します。見出しの順番も、文章の長さの目安も含めてです。
  4. 次の工事からは、その型をコピーして中身を差し替えるだけにします。ゼロから考えないので、1件あたり20〜30分で形になります。

この順番にすると、最初の1件に時間がかかる代わりに、2件目以降が一気に軽くなります。先に型を決めずに書き始めると、事例ごとに書いてある項目がバラバラになり、比較しにくいページになってしまいます。

1件1ページにして、一覧ページからつなぐ

事例は1件につき1ページにし、別に「施工事例一覧」のページを作って、そこから各事例へリンクする形がおすすめです。1ページにまとめて全事例を詰め込むと、検索から来た人が自分の知りたい事例にたどり着けません。1件1ページなら、たとえば「◯◯市 外壁塗装 事例」で探している人がそのページに直接たどり着ける可能性も出てきます。

一覧ページでは、次のような条件で並べ替えたり絞り込んだりできると、見る人が自分に近い事例を選べます。件数が少ないうちは、タイトルに条件を入れておくだけでも十分機能します。

  • 地域名(◯◯市、◯◯区)
  • 建物種別(戸建て、アパート、店舗、工場)
  • 施工箇所(外壁のみ、屋根のみ、外壁+屋根)
  • 塗料のグレード(シリコン、フッ素、無機 など)

古い事例は、後から項目を足して育てる

すでに載せてある事例を全部書き直すのは大変です。無理に一度でそろえる必要はなく、問い合わせの多い地域や、よく聞かれる工事内容の事例から順に、1件ずつ項目を足していけば十分です。写真しか残っていない古い事例でも、施工箇所と地域、おおよその時期を追記するだけで、ずいぶん読みやすくなります。

写真まわりで、やっておくと効く3つのこと

  • ファイル名を内容がわかる英数字にする:IMG_4821.jpg や 20240512.jpg ではなく、soto-kabe-before-01.jpg、yane-after-02.jpg のように、何の写真かがわかる名前で保存してから載せます。後から探すときにも自分が助かります。
  • 画像の説明文を入れる:写真が表示されないときに代わりに出る文章の欄に、「◯◯市 戸建て 外壁 施工前 ひび割れ」のように状況をそのまま書きます。凝った表現はいりません。見たままを短く書けば十分です。
  • 写真を縮小してから載せる:スマートフォンやデジタルカメラで撮った写真はそのままだと容量が大きく、ページが開くまでに時間がかかります。待たされた人はそのまま離れてしまうので、横幅1200〜1600ピクセル程度に縮めてから載せます。無料の画像縮小ツールや、ホームページの管理画面の機能でできる場合もあります。

どれも地味な作業ですが、1件ごとに積み重なると、ページの見やすさと探しやすさが変わってきます。見てもらえる状態をそろえる考え方は、塗装業の事例ページでもそのまま当てはまります。事例の数で勝負が決まるわけではなく、1件が判断材料として成立しているかどうかが先です。

まとめ:今ある事例から、1件ずつ判断材料に変えていく

施工事例が問い合わせにつながるかどうかは、写真の枚数よりも「写真の外にどれだけ判断材料が置かれているか」で決まります。これまでお伝えしてきた内容を、作業の順番に沿って並べ直しておきます。

この記事の要点

  • 撮影の角度を揃える:施工前と施工後を同じ立ち位置・同じ高さ・できれば同じ時間帯で撮る。足元にテープを貼る、撮影前の写真をスマホで見ながら構えるだけでも揃います。
  • 施工前の傷みを一言添える:「南面の外壁にチョーキング(手に白い粉がつく状態)、ベランダ手すりに錆」のように、写真では伝わりにくい状態を1〜2行で書く。
  • 塗料と工程を書く:使った塗料の種類(シリコン、フッ素など)と製品名、下塗り・中塗り・上塗りの回数、高圧洗浄や下地補修の有無まで。ここが書いてあるだけで、相見積りを取っている方の見方が変わります。
  • 建物条件を表で整える:築年数、構造、延床または塗装面積、屋根の有無、工期、施工時期。毎回同じ項目を同じ順番で並べると、読む人が自分の家と比べやすくなります。
  • 価格は範囲と条件で書く:「約◯◯万円〜◯◯万円(足場・高圧洗浄・3回塗り含む/付帯部は別途)」のように、含むものと含まないものをその場で添える。1件の実績額であって、他の建物で同額になることを約束するものではない旨も一行添えておくと安心です。
  • ファイル名と説明文を整える:写真のファイル名は「gaiheki-before-minami.jpg」のようにローマ字で内容が分かる形に。画像の説明文(代替テキスト)には「施工前の南面外壁、塗膜の剥がれ」のように、写真に写っているものをそのまま書きます。

まずは直近の1件から

これを過去の全事例にさかのぼって行う必要はありません。やることが多く見えて手が止まるほうが、もったいない結果になります。おすすめは、直近に終わった1件だけを、この型どおりに作り直すこと。1件できれば、それがそのまま次からのひな形になります。撮影時に「どの角度で撮るか」「何を控えておくか」が決まるので、現場での手間もむしろ減っていきます。月に1件ずつでも、1年で12件の判断材料が積み上がります。

なお、シロツメWebを運営するSHIROTSUME GRASS株式会社は、もともと法人向けの中古スマートフォン・パソコンの買い取りと販売を本業としています。その集客を自分たちでSEO記事を書いて行い、結果が出たので、同じやり方を他社の方にもお手伝いするようになりました。書く側の手間も、続けることの難しさも、自分たちで体験した上でお話ししています。

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